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卓球シングルス「2枠」巡り激戦 東京五輪代表争い
水谷、丹羽と2番手競う 石川は伊藤・平野を追撃

Tokyo2020
2019/8/8 18:22
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来年の年明け早々に決まる卓球の東京五輪代表争いは、折り返し地点を迎えた。シングルスの出場枠は男女2人ずつ。男子は張本智和(木下グループ)がやや抜け出したものの、長年日本卓球界を引っ張ってきた水谷隼(木下グループ)や石川佳純(全農)ら他の実力者たちは大接戦の渦中にいる。後半戦は13日開幕のブルガリアオープン(OP)で再開する。

8月から新コーチをつけるなど、心機一転をはかる水谷=共同

8月から新コーチをつけるなど、心機一転をはかる水谷=共同

シングルス代表の条件は、2020年1月2日発表の世界ランキングで上位2人に入ること。原則、19年の大会のうち獲得ポイントが大きい8大会の合計で決定。団体戦のみ出場の3人目はダブルスの相性なども踏まえて日本協会が決める。トップ選手なら団体戦だけで満足する者はいない。

これまでに世界選手権個人戦や年間12あるワールドツアーの7大会が終了。男子は6月の香港OP準優勝などの実績がある張本がリードする。

激しい2番手争いを繰り広げるのが、水谷と丹羽孝希(スヴェンソン)のリオデジャネイロ五輪団体銀メダリストの2人。特に長年エースとして君臨してきた水谷は故障がちな体、シングルスでも銅メダルを獲得したリオで完全燃焼した精神面を再び奮い立たせようと必死の戦いを続ける。

ここまでツアーは最高で準々決勝止まり。丹羽も低調な成績のため僅差で日本勢2位につけるが、過酷な選考を勝ち抜くために新たな取り組みを始めた。

30歳を迎えた6月以降、減量に着手。「年齢を重ねると筋肉量が落ちるのでカバーしたい」と67キロほどあった体重を60キロにまで大幅に減らし、フットワーク向上につなげたいという。追い込むだけではない。「精神的な支えが必要」と8月から旧知のドイツ人をコーチに招請。「すごく苦しい時期をカバーしてもらえるのでは。競技人生の最後、悔いなくやりたい」と話す。

リオ五輪でエースだった石川は現在3番手。巻き返しを誓う=共同

リオ五輪でエースだった石川は現在3番手。巻き返しを誓う=共同

女子も激戦だ。トップの伊藤美誠(スターツ)はツアー準優勝1回、準決勝進出2回。同級生の平野美宇(日本生命)にも2戦2勝と、要所を締めた戦いを続ける。その伊藤にリオ五輪の代表争いで敗れた平野も簡単には引き下がらない。

練習からプレーの質を高める意識をした結果、持ち味の高速卓球の安定感が増してきた。「日本選手はみんな強いので、過信せずにやりたい」と攻めの姿勢を貫く。

後輩たちが今年に入って着実にポイントを稼ぐ中、19年8月時点の世界ランキングでは日本女子最高位にいる石川は苦しんでいた。ツアーでは中国次世代のエース、孫穎莎に何度も上位進出を阻まれ、6月のジャパンOPで完敗した際は「自分の得意なことを全部待たれて逆に狙われた。今までと同じではダメと分かっているけど……」と悲壮感すら漂わせていた。

東京五輪シングルス代表を争う主な選手のポイント
合計
ポイント
今年の主な戦績(獲得ポイント)
男子 張本智和 9535 中国OP4強(1465)、香港OP準優勝(1440)
水谷隼 7840 カタールOP8強(1125)
丹羽孝希 7690 世界選手権8強(1500)
女子 伊藤美誠 10370 中国OP4強、オーストラリアOP4強(ともに1465)、
香港OP準優勝(1440)
平野美宇 9590 世界選手権8強(1500)
石川佳純 9405 オーストラリアOP4強(1465)
※7月末現在。合計ポイントは20年1月の世界ランキングに有効な分を合算

「何かを変えないといけない」との言葉を有言実行したのは7月のオーストラリアOPだった。水谷らを指導した邱建新氏をベンチコーチに招いたことが奏功し、ラリーの精度が向上。世界1位の陳夢(中国)を倒してポイントも上積みし、追撃態勢を整えた。

年末まで残るは約10大会。ポイントが大きいワールドカップ(女子10月、男子11月開幕)には水谷と伊藤が出られないなど、逆転、再逆転の要素が多く残る。日本協会の宮崎義仁強化本部長は「シングルス代表争いは12月の最終戦、グランドファイナルまで続くだろう」と話している。

(鱸正人)

■新大会、初の「ビデオ参照」
 ランキング争いにも影響を与える新大会が7月中旬、マレーシアで開かれた。国際卓球連盟公認の賞金大会「T2ダイヤモンド」。時間短縮を目的にジュースをなくすといった新ルールが多く施行される中、卓球史で初めての「ビデオ参照」も行われた。
 ボールが卓球台の角にわずかに当たり、コートに落ちた場面。審判が映像確認を要求し、台に当たっていたことが分かると、ボールを打った選手の得点をコールした。テニスのような「チャレンジ」システムではなく、あくまで判定を補助するとの位置付けだった。
 年末までにあと2回開催される同大会のポイントは「年8大会」とは別枠のボーナス。卓球の近未来を占う舞台での成績が、シングルスの代表争いを左右することも十分にありそうだ。

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