2019年9月21日(土)

米長期金利が急低下、一時1.59% NYダウは22ドル安

2019/8/8 5:16
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【ニューヨーク=後藤達也】長期金利の低下が世界で加速し、米10年物国債利回りが7日に一時、前日より0.14%低い1.59%へと急低下(価格は上昇)した。米中対立や世界経済への先行き不安と、世界的な利下げを受け、マネーが国債に逃避している。投資家のリスク回避姿勢が強まり、同日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が一時、下げ幅を589ドルまで広げる場面があった。

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今年6~7月とは異なり、金利低下が株価を押し上げる効果は弱まっており、米中対立への警戒の高まりを映している。

この日は午後に米長期金利が下げ幅を縮めると米株も急速に下げ渋った。ダウ平均は前日比22ドル45セント(0.1%)安の2万6007ドル07セントと小幅反落で取引を終えた。

世界的な金利低下の引き金を引いたのは1日のトランプ米大統領による中国への追加関税の表明だ。5営業日の低下幅は0.43%に達し、米国債の格下げで市場が動揺した2011年8月以来の急低下となった。金利水準は米大統領選直前の16年10月以来の低さで、16年7月に付けた過去最低(1.32%)を視野に入れる投資家も出始めている。

金利の低下基調は欧州でも鮮明だ。10年債はドイツやフランス、ベルギーなどでマイナス金利での過去最低更新を続けている。財政不安のくすぶるスペインでも0.12%とマイナス金利が目前だ。

7日にはインドやタイ、ニュージーランドが利下げした。米連邦準備理事会(FRB)の利下げが世界に波及しており、欧州中央銀行(ECB)も9月の利下げが見込まれている。米中対立を起点とした世界経済の不安と相まって、長期金利への低下圧力が強まっている。

投資家が株式から債券へと資金を移す動きも強まっている。トムソン・ロイターの集計では、1~5日に世界の株式ファンドから139億ドルの資金が流出し、債券ファンドには81億ドルが流入した。6~7月は米利下げ期待が株価を押し上げたが、8月に入ってからは株安懸念も強まっている。

米国債の金利が下がれば日米金利差が縮小しやすくなる。金利の高さに着目してドルを買っていた投資家が円を買い戻す動きにつながっており、7日のニューヨーク市場では1ドル=105円48銭と約7カ月ぶりの水準まで円高・ドル安が進む場面もあった。

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