吉野杉 耐震性を見える化 奈良県川上村と京大

2019/8/8 6:28
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木造住宅の耐震性能を明らかにして木材の利用を促そうと、奈良県川上村と京都大学の生存圏研究所などが連携協定を結んだ。川上村は吉野スギやヒノキの一大産地で、同村産の吉野材を地震に強い建材としてブランド化するなどの方策を探る。

奈良県川上村で開かれた連携協定調印式(7月25日)

奈良県川上村で開かれた連携協定調印式(7月25日)

京都大の中川貴文准教授が開発し、木造住宅の耐震シミュレーションを行う数値解析ソフト「wallstat(ウォールスタット)」を活用する。同ソフトは建物が振動で損傷、倒壊する過程をパソコン上でアニメーション表示できる。同村産材を試験体として提供し、解析する。

耐震性能が高い木材としてブランド化を目指す(奈良県川上村)

耐震性能が高い木材としてブランド化を目指す(奈良県川上村)

吉野材は密植して長い時間をかけて間伐しながら育成するため、木目や色が美しく強度も高いとされるが、中川准教授によると、住宅の壁材などとした場合にくぎを保持する力が強い可能性があるという。

ほかに協定を結んだのは、同ソフトの活用を通じて地震被害の軽減を目指す「耐震性能見える化協会」と林業の6次産業化を担う川上村の「吉野かわかみ社中」。吉野材をモデルケースに地域産材の特性を明らかにすることで、木材の利用を促進する考えだ。

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