2019年9月19日(木)

ベトナム、中国の迂回輸出で対策、加工価値3割など条件

貿易摩擦
アジアBiz
2019/8/7 17:40
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【ハノイ=大西智也】ベトナム政府は中国からの輸入品が第三国に流れる違法な「迂回輸出」の排除を念頭に「ベトナム製」の基準案を策定した。商品の金額に対して国内での加工付加価値を3割以上とし、輸入時の製品から全く別の製品に加工することを求めている。米中貿易戦争に伴い、米国はベトナムを経由した中国製品の流入に懸念を示しており、ベトナム政府は対応を検討していた。

ベトナムでは国内販売における自国産の規定が曖昧で、ラベル表示する場合に製造業者の自主的な判断に任されていた。新たな案ではベトナムでの簡単な加工は「ベトナム製」と認めない。対象は農産物を含む大半の製品を含み、通過するだけの製品はベトナム製とは見なさないと明記した。

政府は基準案をもとに国内の製造業者や消費者などからも意見を募り、最終的な基準の策定を急ぐ。米国の反応もにらみながら、基準の運用を厳格化し、罰則規定を設けるかが今後の焦点になりそうだ。

米中貿易戦争の激化を背景に、中国から生産コストの安いベトナムで生産を増やしたり拠点を新設したりするケースが増えている。1~6月の対米輸出は前年同期比3割弱のペースで増えており、米国は一部が違法に「迂回輸出」されているとの見方を強めている。

ベトナムは米国が貿易赤字を抱える国の上位で、米財務省が5月に公表した為替報告書では「監視対象国」に指定されている。輸入増加で貿易赤字額は拡大し続けており、トランプ米大統領は迂回輸出への対策を厳しくしなければ、中国と同じ制裁関税を課す可能性を示唆している。

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