松山城や道後温泉、電動自転車で 10月からシェア実験
松山市は10月、松山城や道後温泉などの観光地周辺を中心に自転車シェアサービスの実証実験を始める。年内は電動アシスト自転車100台規模で運用し、250台まで順次拡大する。観光客の回遊性向上や、放置自転車の削減、市民の健康増進が狙い。2024年7月末までに実験結果を分析し、本格運用の適否を検討する。
利用者が自由に自転車を借りたり返却したりできるサイクルポートを、松山城のロープウエー駅舎やJR松山駅前駐輪場、各コンビニなどに約40カ所設置する。利用者は事前に専用サイトで会員登録し、スマートフォンアプリのQRコードや指紋認証を鍵として解錠する。
料金体系は時間貸し、1日貸し、1カ月定期の3種類を想定する。利用料金は検討中だ。クレジットカードや現金、地域の電子マネー「マチカマネー」などでの支払いに対応する。
松山市の事業費負担はなく、自転車シェアなどを手掛ける陽報(川崎市)が運営する。5年かけて採算性や導入効果などを検証する。