「ポケモンGO」イベント 招待制にして参加者数絞る

2019/8/7 14:30
保存
共有
印刷
その他

日経クロステック

スマートフォンで遊ぶゲーム『ポケモンGO』のリアルイベント「Pokemon GO Fest Yokohama(ポケモンゴーフェスト横浜)」が、6日から横浜市内の山下公園、赤レンガパーク、臨港パークの3会場で始まった。

これまでのイベントと違い、様々なポケモンが出現している。各会場ともに3つのゾーンに分かれ、「水ポケモン」「氷ポケモン」「空ポケモン」がそれぞれ登場しやすいエリアができている

これまでのイベントと違い、様々なポケモンが出現している。各会場ともに3つのゾーンに分かれ、「水ポケモン」「氷ポケモン」「空ポケモン」がそれぞれ登場しやすいエリアができている

会場にはこの日を待ちわびたトレーナー(ポケモンGOのプレーヤー)が猛烈な暑さにもかかわらず数多く押し寄せ、イベントを楽しんでいる。ポケモン社が横浜で開催するポケットモンスターのイベント「ピカチュウ大発生チュウ」(主催:横浜市、ポケモン社)の併催イベントという扱いで、Pokemon GO Fest Yokohamaは8月12日まで開催される。

横浜でのポケモンGOイベントは、2年ぶり2回目。2017年の前回イベントでは、7日間で200万人を集めた。今回は混乱を避けるため、招待制にして参加人数を絞っており、「最終的な集客数は前回より少なくなる見込みだ」と、ナイアンティックの広報は話す。

それでも会場には朝から多くのトレーナーが集結した。最終的な参加人数は、イベント終了後に公表する予定だ。

ナイアンティック ポケモンGO&東京スタジオマーケティング統括の須賀健人氏(写真:日経 xTECH)

ナイアンティック ポケモンGO&東京スタジオマーケティング統括の須賀健人氏(写真:日経 xTECH)

ゴーフェストはナイアンティックが主催する「ポケモンGOイベントのフラッグシップ」(ナイアンティック ポケモンGO&東京スタジオマーケティング統括の須賀健人氏)で、米シカゴ(2019年6月13~16日、動員数は28万7000人)、独ドルトムント(同年7月4~7日、動員数は20万人)に続き、横浜が3回目になる。事前申し込みと抽選で参加者を絞る招待制を導入しており、参加者はイベントの特別なタスク「スペシャルリサーチ」をクリアすることで、特別なポケモンを入手できるといった特徴がある。

「イベントを世界的に同じフォーマットで開催し、ポケモンGOが『世界中で楽しまれている』ことをアピールしたい」と須賀氏は話す。なお、シカゴとドルトムントは参加チケットを有料で販売したが、横浜は同じ招待制だが無料のイベントになっている。

■熱中症に配慮、35機のミスト装置

携帯電話会社が用意した移動基地局(写真:日経 xTECH)

携帯電話会社が用意した移動基地局(写真:日経 xTECH)

今回のイベントは8月開催のため、猛暑が予想された。そのため、参加者には快適にゲームを楽しんでもらうため、様々な工夫をしている。

例えば、無料の給水所を会場内の各所に設置。また、霧水を噴射し、暑さをしのぐミスト装置を合計35機設置した。トレーナーへの招待メールで事前に熱中症対策を喚起したほか、会場内の音声アナウンスでは20分に1回、ゲーム内の通知やメールでは1時間に1回、給水を促している。「ゲームに夢中になり過ぎると、給水を忘れがちになる。だからゲームの中で水分補給に気付けるようにしている」(ナイアンティック)。

通信面の配慮も万全である。通信が遅くなると、ゲームを楽しめなくなるからだ。

NTTドコモが会場内に設置したWi-Fi基地局(写真:日経 xTECH)

NTTドコモが会場内に設置したWi-Fi基地局(写真:日経 xTECH)

各会場には、NTTドコモとKDDI、ソフトバンクがそれぞれ移動基地局を配備。さらに各社が会場内にWi-Fiの基地局も設置している。通信の混雑状況はナイアンティックと各キャリアの間で随時、情報共有しており、状況の変化に臨機応変に対応できるようにしている。

■会場内で「バトル」はなし

ゲームの進行上でも、混乱が起きないような対処をしているようだ。例えば、会場内では「バトル」の要素をなるべくなくしている。トレーナー同士が自分のポケモンを使って闘う場である「ジム」はあえて用意していない。

しかも19年7月になってゲーム内に突然登場し、活性化に一役買っているトレーナーの敵役である「GOロケット団」も会場内では姿を見せない。通信負荷が高いバトルを廃し、混雑を避けるのが狙いの1つと思われる。

2年前のイベントでは会場内に設置した特別なジムで、多くのトレーナーが協力し合って強いポケモンと闘う「レイドバトル」に参加することにより、みんなで倒すと特別なポケモンをゲットできる仕組みを用意していた。だがそのせいで、ジム周辺にたくさんのトレーナーが集まり過ぎてしまい、レイドバトルへの参加自体か困難になるという事態が起きた。

そのような混乱は今回の初日には起きておらず、イベントは「想定通りの動員数で、スムーズに運営できている」(須賀氏)という。

ナイアンティックは具体的な対策までは明かしていないが、「我々は過去のイベントを通じて、どうしたら快適なゲーム体験ができるかを考え、現場経験を積んできた。その時々の変化に応じて、ゲームの内容はいろいろ変えている」(須賀氏)。

須賀氏はせっかくのリアルイベントなので、「今回はトレーナー同士の交流を促す仕掛けを加えた」と話す。具体的にはスペシャルリサーチで「フレンド」(トレーナー同士の友達)を増やすというミッションを設けたり、普段は1日に1回しかできない「特別なポケモンの交換」が会場内では1日5回までできるようにしている。

見知らぬ人同士が交流することへの安全面の懸念については、「ポケモンGOのフレンドになっても、交換される個人情報は最小限で済む。しかも実際に対面しないとフレンドにはなれないので、心配はないとみている」と話す。

(日経 xTECH/日経ものづくり 山田剛良)

[日経 xTECH 2019年8月6日掲載]

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]