フュージョン界をけん引するカシオペアが40周年

文化往来
2019/8/14 6:00
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日本フュージョン界のトップを走り続けるCASIOPEA(カシオペア)がデビュー40周年を迎えた。節目を飾る新作アルバムとして、広大な宇宙を絶妙のアンサンブルで表現した「PANSPERMIA(パンスペルミア)」を発表。リーダー・ギタリストの野呂一生は「カシオペアは宇宙的な深淵の響きを追い求めて始まったグループ。40周年なので初心に帰って音楽をつくった」と語る。

カシオペアのメンバー。左から野呂一生、大高清美、鳴瀬喜博。

カシオペアのメンバー。左から野呂一生、大高清美、鳴瀬喜博。

「スピード・スリル・スーパーテクニック」。このキャッチフレーズを掲げ、1979年にデビューした。フュージョンブームで多くのグループがしのぎを削る中、超絶技巧とダイナミックな演奏スタイルで不動の人気を得る。メンバーの交代や活動休止を経て、2012年から「CASIOPEA 3rd」として再開。ベースの鳴瀬喜博にオルガンの大高清美、サポートメンバーでドラムの神保彰の4人で活動している。

野呂は「若い頃は覚えたテクニックを全てやりたくて、音をギュウギュウに詰め込んだ。だが年齢を重ねると、曲によっては音数を減らして深みを出した方がいいとなってくる。より音楽性を追求するようになった」と振り返る。今作は、若い頃のがむしゃらさを再び前面に出した上で熟成とのバランスをとった。宇宙に旅立ち、星々を巡り、やがて歓喜に包まれるまでをスケールの大きな10曲で表現している。

40年、不変なのは事前にデモ音源をつくらないことだ。代わりに野呂が譜面を書き、収録の数週間前にメンバーに渡す。「宿題」にしっかり取り組んだ上で、録音では全員が演奏してアイデアを出しながら曲を完成させる。野呂は「デモは便利だが、音楽のイメージが限定される。全員で音を出した時に湧いてくる発想を大事にしたい」と話している。

(諸岡良宣)

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