保育中の死亡事故9件 18年、6件は認可外 睡眠中多く、うつぶせ寝も
内閣府は6日、全国の保育所や幼稚園、認定こども園などで2018年に起きた事故が1641件に上り、このうち子どもが死亡したケースが9件あったと発表した。死亡事故のうち、6件は保育士数など一定の基準に満たない認可外施設で発生。状況別では8件が睡眠中に亡くなっており、うち2件がうつぶせ寝だった。
政府は保育の受け皿整備を進め、10月からは幼児教育・保育の無償化も始まる。事故件数そのものも増加傾向が続いており、子どもの安全確保が急務となっている。
死亡事故の発生場所はほかに、認可保育所で2件、家庭的保育事業(保育ママ)で1件。年齢は0歳と1歳が各4件、6歳が1件だった。内閣府は「預け始めと、うつぶせ寝などの睡眠中は特に0~1歳の事故の危険性が高く、周知を徹底したい」としている。死因は1件が病死で残りは不明。
18年1~12月の死亡事故と治療に30日以上かかるけがや病気を伴う事故に関する自治体からの報告件数を集計した。
18年の事故件数1641件は、認定こども園などを対象とした現在の調査方法になった15年以降で最多。理由について内閣府は「施設側の自治体への報告が徹底してきたためだ」としている。
死亡を除く1632件のうち、81%が骨折。意識不明になったケースが13件あった。発生場所は認可保育所が892件で最も多く、放課後児童クラブ(学童保育)が420件と続いた。
〔共同〕