2019年9月16日(月)

無人レジの次は 進化するリアル店舗、2030年の姿

CBインサイツ
コラム(テクノロジー)
2019/8/19 2:00
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 テクノロジーの急激な進歩で小売業界の実店舗が大きく変わりつつある。このままいくと、2030年の店舗はどんな姿になっているのだろうか。無人レジが普及して決済が簡素化され、スマートディスプレーが買い物客のデータを収集。個人の購買履歴や特性に合わせ、より個別化されたサービスが開発される。在庫管理や物流も効率化が進む見通しだ。

CBインサイツは次世代通信規格「5G」の普及など様々なトレンドが今後の小売業界にもたらす影響を分析し、「未来の店舗」の姿を予想した。

未来の店舗では、以下のような新しい技術やトレンドが登場しそうだ。

・店内体験を差別化する体験型店舗

・外部業者による返品コーナーの設置で来店者数が増加

・オンラインとオフラインの買い物客のために在庫を見える化

・買い物客のデータを収集するスマートディスプレー

・店内の買い物客を取り込むモバイルテクノロジー

・製品のカスタマイズと店内でのパーソナルサービス

・無人レジで決済時の煩わしさを解消

・マイクロフルフィルメント(小型受注配送システム)とロボットを活用したミニ倉庫

・自動輸送手段を使ったラストワンマイルの無人配達

CBインサイツが予想する2030年の「未来の店舗」のより具体的な姿をいくつか紹介しよう。

1.配達の未来:ロボットを活用したミニ倉庫

・小売企業の多くが都市部に店舗を設けるとともに、オンライン注文用の配送センターも保有していることを考えると、将来的にはマイクロフルフィルメントセンター(小型受注配送センター)が実店舗に統合されている可能性がある。

・自動配達車やドローン(小型無人機)を使ったラストワンマイルの無人配達と組み合わせれば、マイクロフルフィルメントセンターはオフィス施設や空港、ジムなど人の出入りが多い場所に設置される未来の自動販売機になる可能性がある。

2.小売りの未来:カスタマイズ化とオンデマンド

・消費市場では小売企業、メーカー、スタートアップ企業が主に3D印刷を活用し、カスタマイズされた製品を広く顧客に提供する方法を模索している。

・これを広く実用化できるようになれば、店内でカスタマイズされた製品をつくることが可能になる。そうなれば返品率は減り、来店客が増え、大半の消費者にとって未知のレベルのパーソナルサービスを提供できる。

3.店舗体験:機能や実用性に応じて進化

・店側は買い物客に対し、購入に至る具体的な道筋を提供する店内体験を開発しなくてはならないだろう。店舗で扱っている商品について学べる講座を提供し、職業訓練校と直接競合するようになるかもしれない。

・新米ママや高齢者など様々な層を対象にした店内サービスを提供し、地元の常連客のニーズに応える機会が増えるだろう。

・外部業者が店内の余剰スペースを使って買い物客に体験を提供したり、買い物客と実際につながったりするようになるだろう。

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