2019年9月20日(金)

KDDIとワイモバ、ファーウェイ端末販売再開へ

ファーウェイ
2019/8/6 18:23
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米国の輸出規制措置に伴い携帯大手などが販売を延期していた中国の華為技術(ファーウェイ)製最新スマートフォンの発売再開の動きが広がっている。KDDIや楽天が5日に発売を発表したほかソフトバンクも6日、傘下の格安ブランド「ワイモバイル」で8日から発売すると発表した。一方で6日午後時点でドコモは受付停止のまま。対応が分かれている。

携帯大手はファーウェイの新型スマホを5月に発売する予定だった(5月21日、都内で開いた記者会見)

各社が発売を決めたのは5月に発売予定だったファーウェイ製の最新スマホ「P30シリーズ」。米国政府によるファーウェイへの輸出規制措置に伴い販売を延期していたが「顧客に販売しても問題ないことがファーウェイ側に確認でき、総合的に判断した」(ソフトバンク広報)として販売を開始した。

KDDIとソフトバンクが再開に踏み切るなか、NTTドコモは6日午後時点でファーウェイ製新機種「P30 Pro」の予約受け付けを停止したままだ。NTTの澤田純社長は同日に開催した持ち株会社の決算会見で「現在の状況のままファーウェイ端末を売ることは顧客に迷惑をかけてしまう。(KDDIなど他社が販売開始したことは)同業者からみてもおかしな取り組みだ」と他社の判断に疑問を呈した。

米商務省は5月、事実上の禁輸対象を並べた「エンティティー・リスト(EL)」にファーウェイを加えたが、携帯電話やネットワークの保守に限って輸出許可を出す特別措置を同時に決めた。その期限が8月19日に来る。「現在の情勢では、(19日以降も禁輸措置が)変更される蓋然性は低い」(澤田社長)という理由からだ。

もっとも携帯大手幹部からは「ファーウェイ製品は性能が高く、安価であるため本音では早く扱いたかった」という声も聞こえていた。

P30シリーズは、従来製品よりもカメラ性能を高め、背面に4000万画素の超感度カメラなど複数のレンズを搭載。高性能にもかかわらずエントリー機「P30 lite」の端末価格は3万円台半ばだ。

特に10月以降は、通信料金と端末代金のセット値引きを禁じた改正電気通信事業法が施行され、端末代金の値引きも最大2万円に制限される。端末価格高騰の恐れがあるなか、値引きしなくても端末価格自体が安く高機能なファーウェイ製端末を市場が求めているという背景もある。

慎重な判断を下すNTTグループと、販売再開に踏み切ったKDDIとソフトバンク。その判断の差が吉と出るか凶と出るか。10月以降の競争の行方も左右しそうだ。(堀越功)

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