神奈川の男逃走「体制不十分」、横浜地検が報告書

2019/8/6 18:22 (2019/8/6 19:00更新)
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窃盗罪などで実刑が確定し、横浜地検が収容しようとした男が逃走した事件で、同地検は6日、検証報告書を公表した。事前の準備や装備・体制の不十分さが逃走を招いたとしたほか、連絡体制の不備から公表の遅れにつながったと認定した。最高検も同日、マニュアルの整備や装備・人員の拡充などの再発防止策をまとめた。

地検などは同日、前沢康彦・小田原支部長を訓告処分、中原亮一検事正と竹内寛志次席検事を注意とした。竹内次席検事は記者会見で「十分反省し再発防止に努めたい」と述べた。法務省は前沢支部長を7日付で東京高検検事とする人事を発表した。

報告書によると、当時保釈中だった小林誠被告(43)=公務執行妨害などの罪で起訴=は6月19日午後1時すぎ、刃物を持って逃走した。同1時30分ごろに報告を受けた小田原支部長は「警察が公表を判断する」と思い込み、対応しなかった。次席検事への連絡は約2時間後。自治体との連絡体制もなく、連絡完了は午後4時40分ごろまでずれ込んだ。

実刑判決の確定から収容まで4カ月経過したことも「長きに失した」と批判した。係官が2月に小林被告と接触したが、激しく抵抗されて収容を断念していたことも明らかにした。防刃チョッキと警棒は配備されていたが、当日は持参していなかった。

報告書は「打ち合わせなど事前準備が不十分で、凶器で抵抗された場合の訓練も受けていなかった」と指摘した。

最高検がまとめた報告書では、今回のように控訴審で実刑判決が確定したケースの収容は高検が責任を持って対応すると明記した。「保釈急増で(収容が)大きな負担となっている。適正な人員、装備の確保が必要」とした。

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