台北市長の新党が結党大会 鴻海・郭氏は欠席
総統選出馬は明言せず

2019/8/6 16:21
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【台北=伊原健作】台湾・台北市の柯文哲市長が6日、新政党「台湾民衆党」(民衆党)の結党大会を開いた。来年1月の次期総統選に出馬するかは明言しなかったが、同時に実施される立法委員(国会議員)選挙に候補者を擁立すると表明した。柯氏は総統選出馬を模索する鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)前董事長に新党との連携を呼びかけているとされるが、郭氏は出席しなかった。

台湾民衆党の結党を宣言する柯文哲・台北市長(6日、台北市内)

台湾民衆党の結党大会であいさつする柯文哲・台北市長(6日、台北市内)

「(台湾の)政治文化を変える責任を果たす」。6日に台北市内で開いた結党大会で、主席に就任した柯氏はこう演説した。与党・民主進歩党(民進党)と最大野党の国民党の二大政党が権力争いに終始し、外交や経済での苦境をもたらしていると主張。「政党ではなく、台湾の利益を追求する」と訴えた。

柯氏は外科医出身で「政治素人」を標榜し、無党派層や若者の人気を集めて台湾政治の第三極の形成を目指してきた。9月上旬をメドに総統選に出馬するか明らかにするとしており、新党結成は出馬に向けた動きとの見方もある。この日は対中政策については言及しなかったが、「両岸一家親」(中台は1つの家族)などの発言から中国に近いとみられている。

鴻海の郭氏が結党大会に出席するかが注目されていたが、祝いの花を贈るにとどめて欠席した。郭氏は国民党の総統選候補者を選ぶ予備選で敗北。国民党を離党して無所属から出馬するとの見方も出ている。

柯氏は勢力拡大へ郭氏との連携を模索しているとされるが、先行きは不透明だ。柯氏、郭氏の両方が総統選に出馬する意欲があり、連携すればどちらかが支援に回らざるを得ないため、交渉が難航しているとの見方が出ている。

総統選は再選を目指す民進党の蔡英文総統と、国民党の韓国瑜・高雄市長がぶつかるが、柯氏と郭氏が動けば構図が変動する可能性がある。

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