英テスコ、4500人削減 小型店の運営見直しで

2019/8/6 2:17
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【ジュネーブ=細川倫太郎】英スーパー最大手テスコは5日、約4500人の従業員を削減すると発表した。都市型の小型店「テスコ・メトロ」の商品在庫を減らすなど運営の簡素化に伴い、余剰人員を減らす。インターネット通販や格安チェーンの台頭で、英小売業界のコスト削減圧力が強まっている。

テスコ・エクスプレスは一部店舗で営業時間を短縮する=ロイター

駅近くなどに立地するテスコ・メトロの全153店で運営を抜本的に見直す。具体的には店舗に保管する在庫を少なくし、トラックで運ばれてきた商品をすぐに棚に並べるようにする。忙しい時間帯や繁盛店など状況に合わせ、店員の配置や働き方も柔軟に変える。

テスコ・メトロよりさらに小さく、ガソリンスタンドなどに併設する「テスコ・エクスプレス」でも、一部の店で営業時間を短縮したりする。テスコは同日、「小売業界のコスト圧力が増す中、顧客が最も効率よく買い物ができるように店舗運営を見直し続けなければならない」とのコメントを発表した。テスコは欧州を中心に6800以上の店舗を展開し、45万人の従業員を抱える。

英国では伝統的な小売業が苦戦している。4月には老舗百貨店デベナムズが経営破綻した。代わりに台頭しているのがネット通販や格安店だ。ネット専業スーパー大手のオカド・グループは、受注した生鮮食品をロボットが箱詰めする物流を強みとし、早朝から深夜まで1時間単位で自宅に届ける。英国民の人気は高く、急成長している。

10月に控える英国の欧州連合(EU)離脱も不安要素だ。関税が突如復活する「合意なき離脱」のリスクが高まっており、物流コストや商品価格が上昇する懸念は強まっている。

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