被災ミカン農地の再編復旧へ 愛媛・宇和島で着手

西日本豪雨
2019/8/5 19:11
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愛媛県の中村時広知事は5日、西日本豪雨で被災した宇和島市吉田町の玉津地区のかんきつ農地で、大規模な区画整理を伴う再編復旧に着手すると発表した。47人が営農する6.8ヘクタールについて、農家と土地所有者らの同意を得た。傾斜を緩くし農道を整備する。県は今後詳細な計画を策定し、11月末までに国へ事業採択を申請。2021年度の着工を目指す方針だ。

中村知事は県庁で開いた記者会見で「最も大きな被害を受けた地域で合意が調った。未来に挑戦する決断をしてもらったことに心から拍手したい。被災前より数段進化した園地の再生を果たしたい」と述べた。主力の温州ミカンに加えて、県が開発した新品種「紅プリンセス」導入などで収益力の強化を図るという。

再編復旧は国や自治体が負担する、農地中間管理機構関連農地整備事業に基づき進める。県は現状で5億円程度の予算規模を見込む。

順調に進んだ場合、24年春に一部で植栽が始まる。収穫は早くても29年度になる見込みだ。未収益期間について、県は地元生産者組織や農協と協力して、代替園地のあっせん等で支援する。

区画整理では、35度程度の急傾斜でモノレールによる収集運搬がされている農地について、25度まで緩傾斜化を施す。排水機能を備えた農道や、作業道を整備し、復旧後の作業負担を軽減する。整備後の農地は25人ほどの認定農業者が集積する方針だ。

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