2019年9月21日(土)

米韓演習、北朝鮮に配慮も 図上中心に20日ごろまで

北朝鮮
2019/8/5 17:34
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【ソウル=恩地洋介】朝鮮半島有事を想定した米韓の合同軍事演習が5日に始まった。夏の合同演習は2年ぶりとなり、図上演習を中心に20日ごろまで実施する。北朝鮮への反撃訓練を除外したり演習の名称を明かさずにしたりするなど、反発を強めてミサイル発射を繰り返す北朝鮮への刺激を避けようとする配慮も目立つ。

韓国は米韓演習中に北朝鮮が追加挑発する可能性があると分析。写真は7月25日の短距離弾道ミサイル=朝鮮中央通信

韓国メディアによると、8日までは戦闘前の準備段階の危機管理訓練を実施する。その後にコンピューターシミュレーションによる本格的な指揮所演習に入る。9日には新任のエスパー米国防長官が訪韓し、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と会談する。

北朝鮮は演習に先立ち、ミサイル発射などを繰り返し韓国を威嚇している。7月25日に短距離弾道ミサイルを発射し、翌26日にメディアを通じて「軍事演習の強行へ熱を上げる軍部勢力への武力示威だ」と警告。同31日と8月2日にも新型ロケット砲と称する飛翔(ひしょう)体を発射した。韓国政府は演習中にも北朝鮮が追加挑発をする可能性があるとみている。

米韓両政府は2018年以降、春に実施する野外機動訓練「フォールイーグル」や指揮所演習「キーリゾルブ」など大規模な合同演習を相次ぎ打ち切った。今回の演習も例年夏に実施する「乙支フリーダムガーディアン」の代替措置だが、北朝鮮指導部への攻撃を想定するような内容は控え、防御戦のシミュレーションに軸足を置いているようだ。

当初はこの演習に「同盟」という名称を付けていたが、韓国軍は相次ぐミサイル発射を受けて変更を検討した。5日の国会答弁で演習の名称を問われた鄭国防相は「米国と多様な協議を進めている」と答えるにとどめた。

6月30日に板門店で会談した米朝首脳が合意した非核化交渉の再開は、軍事演習後へと先延ばしになりそうだ。北朝鮮はバンコクで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)に、李容浩(リ・ヨンホ)外相を派遣しなかった。

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