NEC、空飛ぶクルマの試作機を公開 管理システムを開発

2019/8/5 17:14
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空飛ぶクルマの実現に向けて、主要な技術を担うプレーヤーがそろってきた。NECは5日、大型の無人飛行機の試作機を公開した。試作機の飛行実験から得られたデータを活用し、地上と通じて機体の衝突などを防ぐ管理システムを開発する。

空飛ぶクルマは海外の自動車や航空メーカーが開発を競っている。NECは航空管制などの技術を応用して、システム開発を通じて実現を後押しする。

千葉県我孫子市にあるNECの拠点では炎天下の会場で5日、約4メートル四方の大型のドローンが垂直に飛び上がった。機体は「ブーン」というプロペラの音を出して揺れながら、3メートルほどの高さで数十秒停止。そのまま地面に降りた。

NECはこの機体を自社で開発し、動き方のデータを集めている。空飛ぶクルマ向け管制システムを開発する第一歩として位置づける。

NECの試作機は人を乗せずに飛行した。今後も有人飛行には乗り出さない方針だ。一方で2020年の東京五輪でデモ機の飛行をめざす有志団体「カーティベーター」に協賛金を出したほか、同社の技術を引き継ぐスカイドライブ(東京・新宿)とも提携した。データ提供などの協力を得ながら有人飛行向けにも管理システムを応用したい考えだ。

海外では欧州エアバスや米配車アプリ大手のウーバーテクノロジーズ、自動車メーカーがしのぎを削る。日本はライドシェアが導入されないなど交通に関する規制が強い。空飛ぶクルマで海外勢と対抗するには、柔軟なルール作りが欠かせない。

(清水孝輔)

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