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悩み簡単解決 振るだけで寄るアプローチ術(中)

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2019/8/26 5:30
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 米南フロリダ大学で特待生としてゴルフ部で活躍、日本に帰国後、インストラクターを生業とし、TVなどメディアに登場。現在は独自の理論を構築し、銀座ゴルフアカデミーの主幹として生徒をシングルハンディに導いている。そんな吉本巧プロがアプローチに悩む読者のために、振るだけでうまく打てる方法を伝授してくれた。誰もが簡単にできるナイスアプローチ術だ。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.43」から)

吉本 では、今のが8ヤードでしたから、2ヤード分、距離を多めに打ってみましょう。振り幅を少しだけ大きくすればよいですよ。

──打ってみると、またもやきれいにヒットでき、ピンにぴったりです。20ヤードも30ヤードもそうして打ってみたいと思います。

吉本 実際にやってみましょう。

──打ってみると、どちらも思ったより少し短く、自分の8時~4時では16ヤード、8時半~3時半では24ヤードでした。でもそれがわかったので、その距離のときに、この振り幅でトライしてみたいと思います。これなら1パットが増えそうです。

吉本 そのやり方でよいです。それを基準に1ヤード刻みで増減できるように振り幅を変えればよいと思います。

──先程10ヤードのときにやったことですね。

吉本 そうです。では、この「小文字y打法」がうまくいかなかった人に1つドリルを教えます。「切腹ドリル」と呼んでいるもので、クラブをもう1本持ち、逆さにしてグリップ部分を重ね、2本分の長いものにします。2本のグリップを一緒に持ち、小文字の「y」を作ってアドレスします。

ハンドファーストにすることから、継ぎ足したシャフトでの小文字の「y」は左脇下を通り抜けています。その小文字の「y」字を維持して振れれば、継ぎ足したクラブのシャフトは体に触りません。つまり体が切られないように振ることを覚えられ、「y」字を保ったまま振ることができるようになるというわけです。

「小文字y打法」がうまくいかない人は、2本のクラブをつなげた「切腹ドリル」を行い、シャフトで腹を切らないように打つとよい

「小文字y打法」がうまくいかない人は、2本のクラブをつなげた「切腹ドリル」を行い、シャフトで腹を切らないように打つとよい

──長く足したシャフトが自分の体を切るように当たってはいけないということですね。

吉本 その通りです。

基本その2 40~70ヤードのロングアプローチ

吉本 グリーン周りのショートアプローチの次は、ロングアプローチです。使うクラブは同じく48度~52度のアプローチウエッジで、「クオーター打法」と呼ぶ打ち方で40~70ヤードの距離を打ち分けられるようにします。というのは、ロングアプローチを失敗するパターンは距離とスイングの関係を把握していないことが多いからです。

──その距離はうまくヒットできても、グリーンに届かなかったり、オーバーしたりといったことは多いですよね。また、その範囲ではダフリ・トップを犯す苦手な距離もあります。

吉本 確かにアマチュアの人に多いですよね。距離と振り幅の関係と、得意・不得意な距離を把握することが大事なのです。まず、アプローチウエッジでフルスイングします。10球打てばわかりますが、距離にバラツキが出ます。これはプロでも毎回同じ距離に打つことが難しく、プロでもフルスイングはしません。それなのに、アマチュアは平気でフルスイングしてミスを犯す。ですから、まずは「ロングアプローチはフルスイングしない」を徹底しましょう。

──確かにウエッジでも最大距離を打とうとしてミスしますね。

吉本 その通りで、最大飛距離を求めることはアイアンでもやらない。それは実はドライバーでもそうですし、アプローチならなおさらです。方向と距離感が最も大事なショットになりますので。そこで、フルスイングを4分の1ずつのクオーターに分割し、4分の3のスリークオーター、4分の2のハーフ、4分の1のクオータースイングでアプローチショットを打ちます。

──「クオーター打法」と名付けられた理由がわかりました。そして、アプローチでは最大でもスリークオータースイングにすることなのですね。

吉本 そうです。目安としては、スリークオーターは10時~2時、ハーフが9時~3時、クオーターが8時~4時というわけです。バックスイングでは左腕、フォローでは右腕の位置です。このスイング幅に比例して、グリップを握る場所とスタンス幅を変えていきます。(1)クオーターの場合、グリップは4分の1と短く持ち、スタンス幅は両足の間に足が1つ~1つ半入る狭いものにします。(2)ハーフの場合、グリップは真ん中、スタンス幅は両足の間に足が2つ~2つ半。クオータースイングの場合、グリップは4分の3、スタンス幅は両足の間に足が3つ~3つ半入る幅にします。

AWでスリークオーターは10時~2時のスイングで60ヤードが目安

AWでスリークオーターは10時~2時のスイングで60ヤードが目安


ハーフは9時~3時のスイングで40ヤードが目安

ハーフは9時~3時のスイングで40ヤードが目安


クオーターは8時~4時のスイングで20ヤードが目安

クオーターは8時~4時のスイングで20ヤードが目安


──私の場合、これまでグリップ位置や振り幅は変えるけれど、スタンス幅は一緒だった気がします。

吉本 多くのアマチュアはグリップ位置も一緒ですね。でも、それがミスを生む原因になります。距離に応じて、常にスイング幅、グリップ位置、スタンス幅の3つをセットにして変化させる。これを成功の秘訣と心得てください。そして、この3つの変化でボールを打つと、目安の距離として、クオーターで20ヤード、ハーフで40ヤード、スリークオーターで60ヤードになります。ウエッジの重量やロフトによっても変わりますが。

──「小文字y打法」のようにあくまで目安であって、スイング幅はきっちり何時~何時としなくてもよいのですよね。その人がイメージする10時~2時とかで。

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