アジア通貨も下落 韓国ウォン、3年5カ月ぶり安値

2019/8/5 14:23
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【シンガポール=中野貴司】5日のアジアの為替市場では中国の通貨・人民元以外の通貨の多くも対ドルで下落した。米中貿易戦争の長期化で世界経済が一段と減速し、新興国からの資本流出が進むとの懸念が高まったためで、韓国ウォンは一時、3年5カ月ぶりの安値をつけた。インドネシアルピアなど東南アジアの通貨も1カ月半ぶりの安値となった。

5日には韓国ウォンも大幅に下落した=ロイター

アジア新興国の通貨は米連邦準備理事会(FRB)が7月31日に10年半ぶりの利下げに踏み切ってから、対ドルで下落基調にあった。追い打ちをかけたのがトランプ米大統領が1日、対中追加関税をほぼ全製品に広げる「制裁第4弾」の発動を表明したことだ。世界経済の不透明感が高まり、投資家が安全資産に逃避する傾向が加速した。アジア新興国の通貨や株式の売却が進んだ。

なかでも、半導体などで中国との経済のつながりが深い韓国の通貨ウォンの下落が目立つ。フィリピンペソやマレーシアリンギも1カ月半ぶりの安値をつけた。中国経済の減速の影響が新興国の実体経済に広がっていけば、さらなる通貨安を招く可能性がある。

アジア新興国の中央銀行はFRBに追随し、利下げするシナリオを探っている。通貨安が止まらなければ、さらなる資本流出を招くおそれがあるため、利下げには踏み切りにくくなる。

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