静岡企業、女性の活躍支援広がる 人材確保ねらい

2019/8/5 15:15
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静岡県内企業で女性社員の活躍を支援する取り組みが広がっている。LPガス販売のエネジン(浜松市)は昼休みに子育てなどをテーマにしたセミナーを始めた。浜松いわた信用金庫(同)は女性活躍の専門チームを発足し、働き方改革を進めている。少子高齢化や首都圏への若者の流出で人手不足が深刻化するなか、貴重な人材を確保する動きが広がっている。

エネジンは昼食休憩時に子育てなどをテーマにしたセミナーを開いている(浜松市のエネジン本社)

「直感や印象、感受性のような感覚的な判断を優先するタイプの子どもは、気分のムラが多く、動き出すまでに時間がかかるのが特徴です」。「確かに、うちの子もそんな感じ!」。エネジン本社の昼時の会議室では、女性社員9人が弁当をひろげながら心理学を生かした子育てのセミナーを受けていた。

同社は5月から、希望する女性社員を対象に、子育てなどをテーマにした講座を開く「もぐもぐセミナー」を始めた。営業系の職種でも女性の採用を増やしていることもあり、福利厚生の強化策として始めた。

もぐもぐセミナーを受けた山崎智美さんは「女性が働きやすい環境を整えてくれるのはありがたい」と話す。今後はエネジンが他企業に自社の労働環境改善や災害対策の取り組みを紹介する会社見学会などの機会を通して、女性活躍の取り組みも発信していく方針だ。

浜松いわた信用金庫の前身である浜松信用金庫は2018年、事業部や支店など部署をまたいでメンバーを募集して女性活躍推進プロジェクトチームを立ち上げた。

月に一回の会合では女性職員の定着や登用、人材育成について話し合った。時間単位の有給休暇制度の新設やeラーニング導入による自宅学習、連絡文書の閲覧を進め、地元の保育所運営会社との連携を始めた。

15年には一般職を総合職に一本化した。女性職員もライフスタイルに合わせて事務職や営業職などを選べる人事制度にし、16年3月から18年3月までで、係長以上の女性職員が9人増えた。こうした取り組みが認められ、19年には静岡労働局から女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」を受けている。

女性活躍推進プロジェクトは今年1月に新金庫になってからも「浜松いわたダイバーシティープロジェクトチーム」として継続している。近年は他の金融機関や地元製造業者などの依頼に応え、女性活躍推進のノウハウ共有にも取り組んでいる。(伊神賢人)

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