2019年9月23日(月)

慰安婦少女像の展示中止 愛知の国際芸術祭

2019/8/3 18:13 (2019/8/3 22:43更新)
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愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会は3日、元従軍慰安婦を象徴した「平和の少女像」などの展示を同日までで中止すると発表した。実行委員会の会長を務める大村秀章・同県知事が記者会見し「テロや脅迫ともとれる抗議があり、安全な運営が危ぶまれる状況だ」と理由を述べた。

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で展示されていた「平和の少女像」(名古屋市の愛知芸術文化センター)=共同

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で展示されていた「平和の少女像」(名古屋市の愛知芸術文化センター)=共同

少女像は国内の美術館やイベントで近年、撤去や公開中止となった作品を集めた企画「表現の不自由展・その後」の一つとして出品された。実行委は少女像だけでなく企画全体の中止を決めた。

大村知事は会見で「(抗議が)これ以上エスカレートすると、安心安全の確保が難しい。総合的な判断だ」と説明。事務局に「ガソリン携行缶を持って(会場の)美術館に行く」との京都アニメーション放火殺人事件を連想させる内容のファクスがあったことも明らかにした。

芸術祭の芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏も大村知事に続いて会見し「想定を超えた抗議があった。表現の自由を後退させてしまった」と述べた。

一方、不自由展の実施団体は、芸術祭の実行委に対し「中止決定は一方的に通告されたもので、契約書の趣旨に反する行為。法的対抗手段も検討している」との抗議声明を出した。

あいちトリエンナーレは2010年から3年ごとに開かれている国内最大規模の芸術祭で1日、75日間の日程で開幕した。実行委の会長代行の名古屋市の河村たかし市長は2日、大村知事に抗議文を出し少女像などの展示中止を要求。文化庁の補助事業でもあり、菅義偉官房長官も同日の記者会見で補助金交付を慎重に判断する考えを示した。〔共同〕

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