「まだ信じられない、夫を返して」犠牲の宇田淳一さん妻
京アニ放火

2019/8/2 20:53
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「多くは話さないが居てくれるだけでホッとした。手がけた作品を見て誇りに思っていた」。原画や動画を担当していた京都アニメーション社員、宇田淳一さん(34)の妻は2日、報道各社の取材に応じ、時折言葉を詰まらせながら苦しい胸の内を語った。

報道陣の取材に応じる宇田淳一さんの妻(2日、京都府宇治市)=代表撮影

報道陣の取材に応じる宇田淳一さんの妻(2日、京都府宇治市)=代表撮影

宇田さんは高校生の頃に見たアニメをきっかけにアニメーターを志したという。「絵を描くのが好きで、一度決めたらやり通すタイプだった」。美大を卒業後、専門学校を経て京アニに就職。まじめな職人気質で時間のかかる作業もこつこつ取り組んだ。

同社では高校生の日常を描いた「氷菓」や「たまこまーけっと」などの制作に関わった。「作品を一緒に見ながら『この回のこの絵を描いたんだよ』と一つ一つ教えてくれた」と振り返る。

DNA型鑑定に加え、結婚指輪と大事にしていた腕時計が身元確認の決め手となった。「まだ信じられない気持ちでいっぱい。夫を返してほしい」。今も事件を受け止めきれないでいる。

家には幼い娘がいる。娘が将来作品を見たときに「『父の名前があった』と言われるよう頑張る」と話していた宇田さん。「寂しいけど、見守っていて」と最愛の夫に語りかけた。

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