ふるさと納税、東北上位は山形 岩手・矢巾町は約9倍

2019/8/2 19:25
保存
共有
印刷
その他

総務省が2日発表した2018年度のふるさと納税の寄付額は、東北の上位10自治体のうち7自治体を山形県の市町が占めた。天童市など早くから返礼品に力を入れた自治体が多く、「人気のフルーツなど品ぞろえが豊富」(仲介サイト大手のトラストバンク)なことが成果をあげているという。

サクランボなどフルーツの返礼品が多い山形県の自治体が上位に(山形市の農園)

東北で1位の寒河江市は17年度の16億円から2倍以上増やした。サクランボは品質管理を厳格にすることでクレーム率を0.1%以下に抑えリピーターを獲得。コメは地元生産者がつや姫などブランド米を優先的に提供することで、「品切れしないよう提供できた」(さがえブランド戦略室)という。寄付で子育て支援施設などを充実させ、「人口は社会増に転じた」(同)と喜ぶ。

岩手県矢巾町は15億円と17年度比8.7倍の大幅増で6位となった。返礼品は特別栽培農産物に認定された「銀河のしずく」などコメが主力。以前は楽天市場と「さとふる」の2つの仲介サイトで紹介していたが、「ふるなび」などを追加し計5つで発信した。

さらに返礼品も今年5月までは地元のデザイナーが手掛ける南部鉄器を加えるなど内容を工夫。ふるさと納税推進などを盛り込み、楽天などと結んだ連携協定も「寄付額の大幅増に一役買った」(企画財政課)という。

市内にソニーの関連工場がある宮城県多賀城市は液晶テレビやブルーレイレコーダーなどを用意し26%増の20億円を集め2位となった。ただ、総務省からの指摘で6月から家電製品を外したたため、今年度の寄付額は大幅に減ると予想している。

10位の福島県中島村は県外の老舗料理店のおせち料理が人気で、前年度の2倍近い11億円が集まった。ただ、おせちは地場産品にあたらないとされて断念。現在は一時的に返礼品の提供を中止し、再開する10月からはコメや卵など村内で生産した農産物だけを返礼品にする方針だ。寄付額も大幅に減ると見込んでいる。

青森市は17年度に21億円を集め2位だったが、1億円に減らした。これは一個人で20億円の寄付が全体の数字を押し上げていたためで、その反動が表れた形となった。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]