京都アニメ放火 武本監督ら犠牲者10人の氏名公表

2019/8/2 14:07 (2019/8/2 16:00更新)
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京都アニメーションのスタジオ近くの献花台に供えられたメッセージ(2日午後、京都市伏見区)

京都アニメーションのスタジオ近くの献花台に供えられたメッセージ(2日午後、京都市伏見区)

京都アニメーションのスタジオ(京都市)で起きた放火殺人事件で、京都府警は2日、犠牲者35人のうち10人の氏名を公表した。女性4人、男性6人で、年齢は22~61歳。人気作品の監督を務めた武本康弘さんや、ベテランアニメーターの木上益治さんも含まれる。府警の西山亮二捜査1課長は公表の10人について「遺族に実名発表を了承してもらった」とした上で、「葬儀を終えているかなどの事情も考慮した」と説明した。

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府警は、2日に公表しなかった他の25人の氏名公表などについて引き続き、遺族や会社に説明し、了承が得られるように努めていくとしている。

府警が氏名を公表したのは宇田淳一さん(34、京都府宇治市)、大村勇貴さん(23、同市)、笠間結花さん(22、京都市伏見区)、木上益治さん(61、同区)、栗木亜美さん(30、京都市東山区)、武本康弘さん(47、京都府宇治市)、津田幸恵さん(41、京都市伏見区)、西屋太志さん(37、京都府宇治市)、横田圭佑さん(34、京都市伏見区)、渡辺美希子さん(35、京都府井手町)。

木上益治さんは同社取締役で古参クリエーターとして制作や演出に関わってきた。プロのアニメーターを育てる同社の養成塾で講師も務めた。

武本康弘さんも同社取締役で、数々の人気作品を制作し、近年の京アニ人気をけん引してきた。女子高校生の日常を描いた「らき☆すた」、根強いファンを持つシリーズ作品「涼宮ハルヒの消失」で監督を務めた。

西屋太志さんはキャラクターデザインや作画監督を務めた。水泳部で活躍する男子高校生を描いたアニメ「Free!」シリーズでも登場人物のデザインを担当した。

捜査関係者によると、事件は7月18日午前10時半ごろに発生し、同社社員35人が死亡した。

京都アニメーションは1981年創業で、京都府宇治市に本社を置くアニメ制作会社。丁寧な作画と巧みなストーリー演出で知られ、「京アニ」の略称で国内外のアニメファンから親しまれてきた。「けいおん!」などヒット作品を多数手掛けてきた。

京都アニメーションの放火殺人事件で、実名公表を了承した遺族のうち1人から、京都府警を通じ匿名希望に変更するとの連絡がありました。日本経済新聞は事件報道に際して、その現実を社会全体で教訓とするため、原則実名で報じています。今回も事件の重大性などを考慮し、実名で報じる必要があると判断しました。被害者の方々のプライバシーには最大限配慮しながら、節度ある取材、記事化に努めます。

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