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絵柄自在、強くてスイスイ 紙ストロー「Choose」

映える!

のどが渇く季節。最近、飲食店などで目にする機会が増えたのが紙製のストローだ。特殊印刷のホクビ(石川県野々市市)が2月に商品化した「Choose(チューズ)」はデザイン性と耐久力の高さが支持され、全国から注文が舞い込む。企業が顧客に配る業務用のグッズが中心だったが、8月から雑貨店など小売店を通じて消費者向けにも販売を始めた。

海洋のプラスチック汚染問題が深刻になる中、環境配慮の視点から紙ストローへの注目が高まっている。ホクビはプラスチック製品への印刷技術に強みを持ち、カラフルに装飾した歯ブラシを自社ブランドで展開する。脱プラの流れに対応し、商品化に取り組んだのが紙ストローだった。

ポイントの一つは耐久性。医療用に使う衛生的なクラフト紙を素材に使い、24時間水に浸してもふやけにくい。3層構造の紙を食用糊(のり)で張り合わせ、曲がりにくさを示す耐圧強度も従来品の約5倍の高さを実現した。

デザインの自由度も高い。通常、紙ストローはテープ状の紙をらせん形に巻き付けて製造する。張り合わせた部分をまたいで印刷するのが難しく、複雑な模様を出しにくい。ホクビは紙を巻き付けた後のストローを回転させながら印刷する技術を確立。縦方向に細長いデザインや花柄などの模様も自在に出せる。

2月に業務用限定で発売し、定番の柄に加えて顧客が好きなデザインを自由に印刷できるサービスを始めたところ、SNS(交流サイト)や写真投稿サイトで話題になった。生命保険会社の営業用やイベント時の配布用といったノベルティーグッズとして需要が拡大。発売から半年で数十万本を売り上げた。

8月に発売した消費者向けは21種類のデザインを用意し、12本入りで税別390円。一般的な紙ストローより少し高めだが、無地のタイプなら同290円。すでに全国の雑貨店や百貨店から引き合いがあるという。業務用と消費者用を合わせて1年間で250万本の販売が目標だ。

チューズという名前には「未来への選択」という意味を込めた。ホクビの佐藤優子常務は「環境を意識したライフスタイルの選択肢の一つとして浸透させたい」と話す。

(小野嘉伸)

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