【ワシントン=中村亮】自衛隊制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は1日、北朝鮮の脅威に対処するため「日米韓の3カ国での情報共有や警戒態勢の構築が必要だ」と述べた。日韓関係が悪化する中でも、3カ国の軍事協力を継続すべきだとの見方を示したものだ。ワシントンで開かれたイベントで司会者の質問に答えた。
山崎氏は「韓国は我が国の安全保障にとって非常に重要だ」と強調した。「共通の脅威は北朝鮮の核開発や弾道ミサイルの発射だ」と指摘し、共同対処が望ましいと語った。
山崎氏はイベント終了後に記者団に対して軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を巡って「我が国の防衛についてとても大事だ」と強調した。同協定は24日に更新期限を迎え、韓国内で浮上する見直し論をけん制した。