豪、習氏いとこ常連のカジノ巡り調査 米メディア報道

2019/8/1 18:52
保存
共有
印刷
その他

【シドニー=松本史】オーストラリアのポーター司法長官は7月31日までに、カジノ大手クラウン・リゾートを訪れた中国人客のビザ審査に関し、独立機関に調査を指示したと発表した。犯罪組織との関与が疑われる仲介業者が同社カジノに中国人客を送り込んでいたとの報道を受けた措置。米豪メディアは同社カジノの常連である中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席のいとこについても、警察などが調査を進めていると報じている。

クラウン・リゾートのカジノ(メルボルン)=AAP

入国管理などを管轄する内務省はすでに、クラウン・リゾートと政府が同社カジノを訪れた中国人短期滞在客向けに、ビザを優先的に審査するよう合意していたと認めている。今後、法執行機関の不正行為などを調査する独立機関がビザ発給を巡る汚職の可能性などに関して調査を行う。

豪紙エイジなどは、クラウンが運営するカジノに富裕層を送り込んでいた「ジャンケット」と呼ばれる仲介業者の中国系豪州人が、マネーロンダリング(資金洗浄)で豪当局の捜査対象になっていたと伝えている。2016年、捜査機関がゴールドコーストでこの仲介業者が乗ったプライベートジェットを捜索したところ、習氏のいとこの男性が同乗していた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは豪当局がマネーロンダリングや組織犯罪の捜査の一環としてこの習氏のいとこを調査していると報じた。報道によるとこの人物は習氏の母方の60代の親類で、豪国籍を保有する。

クラウン・リゾートは報道を受けて声明を出し「違法行為があったとの主張は否定する。誤った情報に基づいており、企業に対する中傷だ」と反論した。一方、独立機関の調査には「完全に協力する」としている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]