笹子事故で一部不起訴不当 甲府の検察審査会

2019/8/1 18:26 (2019/8/1 19:26更新)
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2012年12月に9人が死亡、3人が重軽傷を負った中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故で、甲府検察審査会は1日までに、業務上過失致死傷容疑で書類送検や告発され不起訴となった中日本高速道路(名古屋市)の当時の幹部ら10人のうち、同社と子会社の点検作業担当者の計2人を不起訴不当と議決した。当時社長だった金子剛一氏(76)ら残る8人は不起訴相当とした。7月23日付。

議決書は2人に事故を予見できる可能性があったとし、子会社の担当者が点検作業の簡略化を提案し、中日本高速道路側が承認した経緯などにさらなる捜査が必要と指摘した。検察は再捜査で起訴か不起訴かを判断し、不起訴になった場合、検審は再審査をしない。

一方、金子氏は業務全般の責任があるとした上で、点検作業などに直接関与しておらず、トンネルの専門知識もなかったと結論付けた。

長女玲さん(当時28)を亡くした兵庫県芦屋市の松本邦夫さん(68)は「2人の不起訴不当は正しい判断だ。甲府地検は起訴して、裁判で事故の真相を明らかにしてほしい。社長らに対する判断には納得していない」と話した。

山梨県警は17年11月、同容疑で金子氏ら8人を書類送検。甲府地検は18年3月、学者らのグループが告発した中日本高速の元会長ら2人を含め10人全員を不起訴処分とした。18年8月に一部遺族らと学者らのグループが甲府検察審査会に審査を申し立てた。

甲府地検の河原将一次席検事は「上級庁との協議の上、適切に対応する」とコメント。中日本高速道路の宮池克人社長は1日の記者会見で改めて陳謝し「今後、検察当局から要請があれば真摯に対応したい」と話した。〔共同〕

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