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嫌いな芸人、明石家さんま初のトップ 石橋貴明は2位

好きな芸人 嫌いな芸人 2019

2019年版「一番嫌いな芸人」は、明石家さんまが初めて1位になった。かつては他を寄せつけない強さを見せていた「ミスター好きな芸人」だったが、同部門では今年も2位。最近は、番組での発言がたびたび批判の的にもなっている。彼が変わったというより、時代の空気が変わった結果かもしれない。

「-」は昨年20位圏外

日経エンタテインメント!では、2019年で16回目となるお笑い芸人の人気調査を実施。全国の男女1000人を対象に「一番好きなお笑い芸人」「一番嫌いなお笑い芸人」「この1年で最もブレイクしたと思うお笑い芸人」「これから1年で消えると思うお笑い芸人」の4項目で人気度を調査した(調査の詳細は「好きな芸人、サンドウィッチマンが連覇 さんま2位」をご覧ください)。

数値は、その理由を選んだ割合(複数回答可)。「全体平均」は回答者全員(1000人)の平均値

明石家さんまを嫌いという理由のトップは「ネタがつまらないから」(61%)。男性の拒否反応が強く、なかでも25~34歳で1位に。しかし、人気が根強かった熟年世代からも「価値観の押し付けは目に余る」(57歳男性)、「なんでも自分の話にしてしまい、MCとして機能していない」(57歳女性)など厳しい声が多かった。さんま流トークに対する世間の受け止め方が変わったといえそうだ。

昨年まで3年連続1位だった石橋貴明は2位。一番多い理由は「キャラクターが嫌いだから」(70%)で、35~44歳女性の間では1位だった。かつてのやんちゃキャラも今はすっかり鳴りを潜めているが、「傲慢で生意気」(59歳男性)といった声がまだ散見される。

3位はアキラ100%。「ネタがつまらないから」(57%)が理由のトップで、「笑いを取るための努力が痛々しいものは、見ていて疲れる」(69歳女性)など、女性からの辛口意見が目立つ。しかし、ブレイクから1年以上経過した今もコンスタントにテレビ出演を続けていることから、支持する層も根強くいるといえそうだ。

新顔はクロちゃん、村本大輔、久保田かずのぶ、ナダル、相席スタート、アキナ、中田敦彦の7組。共通するのはネットでの炎上だ。

3位のクロちゃんは、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の常連。これまでも同番組で見せてきた嘘つきぶりや泥酔した姿が度々批判の的になっていたが、昨年10月にスタートした恋愛リアリティー企画「モンスターハウス」に対してネット上は「気持ち悪い」「見たくない」の大合唱となった。

「-」は昨年20位圏外

10位の久保田かずのぶは『M-1グランプリ』の一件が尾を引いている。昨年末、同大会で審査員を務めた上沼恵美子に対して動画生配信中に暴言を吐き、これがお笑い界を揺るがす大騒動に発展。17年には自身がグランプリに輝いた実力の持ち主ながら、この騒動以降、テレビ出演が激減してしまった。

一見、炎上と縁がなさそうな相席スタートは、山崎ケイの著書『ちょうどいいブスのススメ』がドラマ化される際、タイトル表現として"ちょうどいいブス"が問題視され、最終的に改題された。山崎からすればややもらい事故のようなケースだが、もともと自身のキャッチフレーズにもしていたことから、改めて本人に厳しい目が向けられたと思われる。

こうした炎上芸人の多さからも分かるように、嫌われる芸人はネタの面白さ以前に人間性で判断されているケースが多い。ネット以外でも、素顔がそのまま出てしまうドッキリ企画で評価を落とす芸人も後を絶たない。嫌われることを恐れて小さくまとまると「つまらない」と言われ、体を張ったり本音をさらすと裏目に出ることも多い彼ら。そのさじ加減の難しさもあるだろうが、信用を無くすのは実に簡単であり、一度ついたイメージはなかなか覆らないことが結果から読み取れる。

(ライター 遠藤敏文、木村尚恵)

[日経エンタテインメント! 2019年8月号の記事を再構成]

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