2019年9月16日(月)

ワールド、衣料品新品を低価格販売 ゴードンと新会社
旬な衣料品を最大7割安、9月に1号店

2019/8/1 13:42
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ワールドと大手コンサルティング会社のゴードン・ブラザーズ・ジャパン(東京・千代田)は、余剰在庫の削減で連携する。ゴードンが持つ商品調達力などを生かし、新品の衣料品を定価の最大7割安で提供する店舗を9月に開業する。アパレル業界では余剰在庫の処理が課題となっている。新たな業態を通じ解決につなげる。

余剰在庫の解決策を模索する(1日、東京都港区)

1日、共同出資会社を設立したと発表した。新会社「アンドブリッジ」(同・港)は、ゴードンが国内外に持つ衣料品の調達力を生かすほか、ワールドのグループ会社が展開する若者向け古着専門店の運営ノウハウも活用する。

アンドブリッジは、ディスカウント新業態「&Bridge(アンドブリッジ)」の1号店を9月中旬、さいたま市内に出す。約1000平方メートルの店内に百貨店やセレクト店などで販売した衣料品や雑貨を用意。当初はワールドの商品を含め60ブランド前後を想定する。定価より5~7割安い価格で提供する方針で、新会社の松下剛社長は「アウトレットより割安となる」と説明する。

1号店の売上高は年間3億円を見込む。今後、出店数を増やす計画で、当初は駅から5キロ圏内の郊外を中心に出店する方針だが、3年後をメドに駅周辺にも小型店を出す。ゴードンの田中健二社長は「トレンドに沿った旬な新品の衣料品を手ごろな価格で販売していく」と意気込む。

両社が新業態を立ち上げるのは、アパレル業界で長く課題となっている在庫問題を解決する狙いがある。かつてはトレンドを予測し、大量に生産すれば売れる時代だったが、消費者のニーズは多様化している。売れない商品はアウトレットのほか、度重なる値下げで処理しているが、安売りの常態化など収益悪化の要因になっている。

そこで、米国で拡大している、新品の在庫を安く販売する「オフプライスストア」を日本にも導入することに決めた。日本ではすでに中古品リユース最大手のゲオホールディングス(HD)が横浜市に開いているが、今回は新品の衣料品を対象とする。ワールドの上山健二社長は「アパレル産業全体のロス(無駄)を減らしたい」と話す。

アパレル企業にとってアウトレットなどとは別の在庫処理の場が増える形だが、消費者がオフプライスストアを支持するかどうかは不透明だ。新品や中古品の購入に加え、シェアリングなど消費の在り方は多様化している。田中氏は「アウトレットと比べ1店舗で様々な商品に触れられる」点を打ち出すが、消費者に「オフプライスストア」の魅力をどう伝えるかが出店拡大のカギを握る。

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