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中銀の金買い加速、過去最高のペース WGC

2019/8/1 13:00
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世界の中央銀行がこぞって金へのシフトを強めている。2019年上半期の中銀による金の購入は374トンと、過去最高を記録した18年を上回るペースとなっている。米中貿易摩擦や世界経済の不透明感を背景に、ポーランドが100トン購入するなど新興国中銀による購入が増えたほか、英国の欧州連合(EU)離脱問題を背景に、上場投資信託(ETF)の購入も目立つ。

中央銀行による金買いが加速している

中央銀行による金買いが加速している

金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が1日発表した。各国中銀や国際通貨基金(IMF)など公的機関による19年上半期の金の総購入量は374.1トン。上半期としては調査を始めた10年以降で最大。1971年にドルと金の兌換(だかん)が廃止されて以降、最大の購入量(657トン)を記録した18年をも上回るペースだ。

ロシア(純購入量94トン)やトルコ(同60トン)など常連国が引き続き購入に動いたほか、コロンビア(同6トン)やエクアドル(同10トン)など新興国がまとまった量の金を買っている。とりわけ目を引くのが18年に25.7トンを購入したポーランドで、4~6月だけで100トンの金塊を購入した。ポーランド国立銀行のグラピンスキ総裁は7月に「国家財政の安定性を守るため」と発言している。

18年12月に約2年2カ月ぶりの金買いに動いた中国も継続的に金準備を積み増している。米中貿易摩擦で両国の溝が深まった上半期に74トンを新たに購入した。

金価格連動型の上場投資信託(ETF)の売買が急増したことも、世界の金需要を押し上げた。ETFによる金購入額は、上半期で107.5トンと前年同期に比べ76%増えた。とりわけ増加が目立つのが英国で上場する金連動型ETFによる購入の大幅増だ。

英国のEU離脱交渉が混迷を極めた4~6月は、ETF売買に伴う金購入量の75%を英国の銘柄が占めた。「EU離脱交渉の不透明感とポンド安による影響が大きい」とWGCでは分析している。

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