楽天「信用スコアは提供可能」 課題は消費者メリット

BP速報
2019/8/1 12:33
保存
共有
印刷
その他

日経クロステック

楽天は2019年7月31日、同社として最大規模のイベント「Rakuten Optimism 2019」を開催した。フィンテック戦略に関するセッションに登壇した穂坂雅之副会長執行役員は、利用者データなどを基に算出した数値で各種サービスを優遇する「信用スコアリング」について技術的には提供可能との見解を示した。

「1億人以上のメンバーシップを持つのが楽天の強み」と語った穂坂副会長(左)。日経BP日経FinTech編集長の岡部一詩が司会を務めたセッションに登壇した

「1億人以上のメンバーシップを持つのが楽天の強み」と語った穂坂副会長(左)。日経BP日経FinTech編集長の岡部一詩が司会を務めたセッションに登壇した

スマートフォン決済事業者が乱立するなどフィンテック分野の競争が激化する中、クレジットカードから銀行、証券、保険、決済、ポイントまで楽天が手掛けるサービスの総合力で臨めば勝算はあるとの認識を示した。

信用スコアリングとは、消費者の属性や情報技術(IT)サービスの利用状況といったデータを基に得点を算出する仕組み。事業者は結果を基に特定サービスを提供したり特典を与えたりと、利用者一人ひとりに合ったサービスを提供するために使う。国内ではヤフーやLINEが信用スコアリングの提供を始めている。

穂坂副会長は信用スコアリングについて「結論としては、できる」と発言した。楽天は電子商取引(EC)から旅行予約、電子書籍などのコンテンツ配信、クレジットカードや銀行といった金融、ポイントなど生活全般をカバーするサービス群を持つ。これらのサービスを通じて利用状況のデータを集められる楽天は、信用スコアリングサービスを提供する事業者として有利な立場にあるわけだ。

ただし、穂坂副会長は「利用者にとって有益なサービスにすることが重要」との認識を強調した。信用スコアリングは利用者ごとにパーソナライズしたサービスを提供する有力な手段であると同時に、利用者によってはプライバシー侵害と受け取られる恐れがあるからだ。「スコアリングがお客様にとって是となる、楽天のサービスがより便利になることが重要」(同)としたうえで、楽天におけるデータの充実度や技術を使えば信用スコアリング自体は提供できるとした。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 玉置亮太)

[日経 xTECH 2019年7月31日掲載]

保存
共有
印刷
その他

日経BPの関連記事

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]