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クオール、医薬品製造に参入 藤永製薬を買収

調剤薬局大手のクオールホールディングス(HD)が医薬品の製造事業に参入する。31日、製薬会社の藤永製薬(東京・千代田)を買収すると発表した。8月8日をめどに同社の全株式を買い取り、完全子会社にする。本業の薬局事業は薬価や調剤報酬の改定など政策によって収益が左右されるため、事業を多角化して安定成長を目指す。

藤永製薬は1941年に設立し、先発薬と後発薬を製造する。抗てんかん薬「ヒダントール」など特許切れのロングセラー製品や、抗うつ剤の炭酸リチウムをはじめとする後発薬を手がける。栃木県日光市の2工場で生産し、売上高は20億円という。

クオールHDによる株式取得額は非公表。同社はかねて製薬分野への参入を模索し、メーカーのM&A(合併・買収)を検討してきた。M&Aやメーカーとの提携を進め、事業規模を押し上げる方針だ。

クオールHDは3~5年で売上高を現在の2倍となる3千億円、営業利益を3.5倍の250億円に引き上げる中期目標を掲げる。主力の調剤事業に加え、医薬情報担当者(MR)や薬剤師の派遣事業にも乗り出し、2018年度の売上高は113億円だった。川上の医薬品製造も自社で手がけ、3つの軸で継続成長を狙う。

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