武田、赤字幅縮小 今期、米国で競合参入なく
武田薬品工業は31日、2020年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が3677億円の赤字になりそうだと発表した。赤字幅が従来予想から153億円縮小する。主力の血液がん治療薬「ベルケイド」の競合品を他社が発売すると想定していたが、今年度中は発売されない見通しになったという。
売上高にあたる売上収益は前期比57%増の3兆3000億円で据え置いた。ベルケイドは期初の想定を上回るが、7月にスイス製薬大手ノバルティスに売却した眼科治療薬「シードラ」などの売り上げがなくなる。
ベルケイドはシードラに比べて利益率が高い。営業損益は従来予想から270億円改善し1660億円の赤字になる。
同日発表した19年4~6月期の売上収益は前年同期比89%増の8491億円、最終損益は206億円の赤字(前年同期は782億円の黒字)だった。
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