6月の建機出荷額、9カ月ぶり減少 新興国需要鈍る

2019/7/31 16:44
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日本建設機械工業会(建機工)は31日、6月の建機出荷額(補給部品含む総額)が前年同月と比べて3.2%減の2314億円だったと発表した。前年同月を下回ったのは9カ月ぶり。中国以外のアジア向けの需要が伸び悩んだことが影響した。足元では中国市場も現地メーカーの勢いが弱まっており、世界的に建機需要は頭打ち感が漂ってきた。

鉱山機械需要は地域により好不調の差が出ている

外需は6.8%減の1506億円で、2カ月連続で減った。インドネシアで前年あった大型案件がなくなったほか、インドやオーストラリアなどで選挙が重なり、インフラ工事向けの需要が減少。主力の油圧ショベルなどが減った。

コマツは2019年4~6月期の売上高で、中国やアジアなど新興国市場が中心の「戦略市場」の比率が前年同期よりも下がった。

中国では米中貿易摩擦の影響で「中国で勢いのあった現地メーカーの販売も前年に比べ減ってきた」(日立建機の桂山哲夫最高財務責任者)。一方、北米が22カ月連続で増えたほか、欧州も好調だった。

内需は17年の排ガス規制に伴う需要減が一服し、4.2%増の808億円だった。

補給部品を含まない本体のみの出荷額は、1~6月期累計で前年同期比4.0%増の1兆2321億円と「想定よりは良かった」(建機工)とするが、10月に消費増税が控えるなど懸念材料もある。

同工業会によれば、19年3月期の建機出荷額は、前期比8.2%増の2兆8073億円と過去最高だった。

今年度は春以降は選挙などの影響で停滞していた海外のインフラ需要について「7月以降に持ち直しそうだ」(コマツの堀越健最高財務責任者)との見方もあり、どれだけ持ち直せるかが焦点となりそうだ。

(西岡杏)

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