第一三共、純利益81%増 4~6月、主力薬が好調
第一三共が31日発表した2019年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期に比べて81%増の433億円だった。主力の抗凝固薬「エドキサバン」が国内外で伸びた。3月に新薬候補「DS-8201」の開発・販売で提携した英製薬大手アストラゼネカからの一時金収入も計上した。
売上高に当たる売上収益は10%増の2492億円。エドキサバンの売上高は372億円と44%増えた。営業利益は91%増の569億円。利益率の高いエドキサバンの割合が高まったほか、日本橋ビル(東京・中央)を4月に売却し106億円の売却益を計上した。
20年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上収益は1%増の9400億円、純利益は23%減の720億円を見込む。アストラゼネカと協議してDS-8201の開発計画を決定したうえで、4~9月期の決算発表までに新たな通期見通しを公表する。
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