/

アップル、3四半期ぶり増収 4~6月

(更新)
定額制のニュース配信サービスを発表するクックCEO(19年3月、米カリフォルニア州の本社)

【シリコンバレー=白石武志】米アップルが30日発表した2019年4~6月期決算は売上高が前年同期比1%増の538億900万ドル(約5兆8400億円)だった。スマートフォン市場は飽和感が強まっており、主力の「iPhone」の売上高は3四半期連続で減少した。アプリ配信などサービス部門の伸びで補うことで、全体の売上高は3四半期ぶりに増収となった。

販売費用の増加などで最終利益は100億4400万ドルと13%減少し、3四半期連続で減益となった。1株当たり利益は2.18ドルと事前の市場予想(2.09ドル前後)を上回った。市場の想定よりも業績回復が進んでいるとの期待から、30日の時間外取引でアップル株は終値に比べ一時5%高を付けた。

iPhoneの売上高は12%減の259億8600万ドルとなり、売上高全体に占める割合は48%に下がった。米調査会社イーマーケターによると、四半期ベースでiPhoneの売上高比率が全体の5割を下回るのは13年以降で初めてという。

時計型端末「Apple Watch」を中心に、iPhone以外のハードウエア製品は総じて好調だった。タブレット端末「iPad」やパソコン「Mac」などを含むハード部門全体の売上高は2%減の423億5400万ドルだった。

アップルが次の成長分野として力を入れるアプリ配信やクラウドを使ったデータ保管などサービス部門の売上高は13%増の114億5500万ドルとなり、全体に占める比率は初めて2割を超えた。30日の電話会見に出席したティム・クック最高経営責任者(CEO)は音楽配信などのデジタルサービスについて「全ての地域で売上高が倍増した」と述べ、有料の契約数が4億2000万件を超えたことも明らかにした。

地域別の売上高は香港と台湾を含む中華圏が4%減の91億5700万ドルとなり、全体の足を引っ張った。20%を超える減少を記録した直近の2四半期に比べると落ち込み幅は縮小しており、クック氏は「政府の景気刺激策や(古い端末の)下取りプログラムなどの複合的な効果が表れた」と説明した。

アップルは19年7~9月期の業績予想で売上高が610億~640億ドルになる見通しを示した。前年同期に比べ3%減から2%増の範囲になるとしている。iPhoneを使った決済サービスの強化に向けて19年3月に発表した独自のクレジットカードサービスについては、8月に米国で始めると明らかにした。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン