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読み解き中国国防白書(2) 台湾独立阻止「あらゆる措置」

「台湾を中国から分裂させようと試みる者がいれば、軍は一戦を交えることもいとわない」。中国国防省の呉謙報道官が24日に米国をこうけん制した直後、米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)のイージス巡洋艦が台湾海峡を通過した。トランプ米政権は米中貿易交渉で揺さぶりをかけるように台湾への介入姿勢を強めており、不安定さを増している。

6月末に大阪で開いた米中首脳会談。終わった直後に中国国営の新華社は「(中国大陸と台湾は不可分とする)一つの中国の原則を米中首脳で確認した」と速報した。

1979年に米中が国交を正常化する前提となったこの原則をいま確認するのはなぜか。中国外交筋は「米国を台湾と断交させた一つの中国の原則維持は中国が死守するレッドライン。台湾政策のすべてだ」と語る。

台湾が独立に向かえば、中国の外洋進出はふさがれ、米国と並ぶ強国になる「中国の夢」はつぶれかねない。「武力の使用を放棄しない。あらゆる必要な措置を取る選択肢を留保する」。国防白書は台湾に関する記述を前回15年の3倍に増やした。とげとげしい表現が並ぶのは習近平(シー・ジンピン)指導部の危機感の表れでもある。

軍事関係者の間で注目を集めているのは上陸作戦に投入する海軍陸戦隊(海兵隊)を南海艦隊などの三大艦隊と同格の部隊として明記した点だ。以前は南海艦隊の下部組織で、台湾などへの侵攻作戦を想定した措置の可能性がある。

呉謙報道官は「台湾独立は救いのない一本道だと白書を通して伝えたい」と狙いを語った。だが中国が強硬姿勢をとるほど台湾市民の神経をさかなでして独立機運が高まりかねない構図でもある。来年1月の台湾総統選もからみ緊張の度合いは高まっている。

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