2019年9月16日(月)

京アニ放火事件 容疑者と同姓同名人物から小説の応募

2019/7/30 19:21
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京都アニメーションのスタジオ(京都市)で起きた放火殺人事件で、青葉真司容疑者(41)と同姓同名の人物から、同社開催の小説コンテストに応募があったことが30日、分かった。同社の代理人弁護士が明らかにした。応募した人物の住所も一部が、同容疑者のさいたま市の住所と一致した。捜査関係者によると、青葉容疑者は身柄確保時に「小説を盗まれたから放火した」という趣旨の話をしていた。

「京都アニメーション」の本社近くの防犯カメラに映った青葉真司容疑者とみられる男(15日午後2時20分ごろ、京都府宇治市)=共同

「京都アニメーション」の本社近くの防犯カメラに映った青葉真司容疑者とみられる男(15日午後2時20分ごろ、京都府宇治市)=共同

京都府警は、同容疑者が京アニに一方的な恨みを募らせて犯行に及んだとの見方を強めており、動機など事件の解明につながる可能性が出てきた。

京アニは一般から小説を募集しており、賞に入選した作品を同社が文庫化したりアニメ化したりしてきた。代理人弁護士によると、応募した人物は同社の形式面に関する1次審査を通過していなかった。このため、社内で情報が共有されていなかったという。

代理人弁護士は、青葉容疑者と同姓同名の人物からの応募作品と、同社の制作してきた作品との間には「類似性はないと確信している」と強調している。応募作品の内容については、明らかにしなかった。これまで、青葉容疑者が応募した記録は確認できていなかった。

府警は同容疑者の自宅アパートの捜索で京アニ関連のグッズのほか、原稿用紙も押収。今後、小説の応募との関連を調べるとみられる。

捜査関係者によると、青葉容疑者は事件3日前の15日、京都に入った。15日と16日、京都市内のホテルに宿泊したほか、インターネットカフェも利用した。17日まで京都府宇治市の本社などの関連施設周辺や、同社のアニメに登場する「聖地」と呼ばれる場所付近など広範囲に移動を繰り返していた。

青葉容疑者は17日に宇治市内のホームセンターで台車や携行缶、バケツを購入。18日朝にはガソリン40リットルを現場近くのガソリンスタンドで購入した上で、同日午前10時半ごろ、スタジオの正面入り口から侵入。ガソリンをまいて火をつけ複数の同社社員らを死傷させた疑いが持たれている。

府警は、数日間にわたり同社の関連施設を下見しながら、襲撃する計画を具体的に練った可能性があるとみて詳しい足取りを調べている。

青葉容疑者は犯行時に重度のやけどを負って大阪府内の病院に入院。容体の回復を待って殺人や現住建造物等放火などの疑いで逮捕する方針。

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