オリエンタルランド、純利益8%増 入園者数が増加 4~6月

東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドが30日発表した2019年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%増の229億円だった。春のイベントや10連休効果で入園者数が伸びた。前年のTDR35周年イベントの関連費用が無くなり、コストも下がった。

売上高は微減の1205億円だった。35周年イベントの反動でグッズ販売が減った影響が出た。一方、入園者数は、イベント効果で1割超のプラスとなった前年同期から、さらに上積みしてプラスを確保した。具体的な数字は開示していないが、入園者は2%から4%程度増えたという。
集客に寄与したのは新キャラクター「うさピヨ」が登場した「ディズニー・イースター2019」などのイベントだ。首都圏のリピーターが増えたことに加え、10連休中は地方からの来園者が増えた。
営業利益は7%増の319億円だった。大規模なパレードなど35周年イベントに絡む費用が減少したほか、入園者数増で利益率の高いチケット収入が伸び、採算が改善した。
20年3月期通期の売上高は前期比9%減の4792億円、純利益は28%減の653億円とする期初予想を据え置いた。年間入園者数は、35周年イベントの反動を織り込んで、8%減の3000万人と見込んでいる。4~6月期時点では期初想定を大きく上回る来園者数を確保している。
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