中国、台湾近くで軍事演習か 航行禁止区域を指定

2019/7/29 23:38
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【北京=羽田野主、台北=伊原健作】中国海事局は29日、「軍事活動」のため台湾に近い2カ所の海域を相次いで航行禁止区域に指定した。軍事演習を実施し、安全保障面で米国と距離を縮める台湾の蔡英文政権をけん制する狙いがあるとみられる。

習国家主席の看板の前に立つ中国人民解放軍の兵士(2019年6月30日、香港)=ロイター

習国家主席の看板の前に立つ中国人民解放軍の兵士(2019年6月30日、香港)=ロイター

航行禁止が指定されたのは、浙江省沖と、広東省近海の2カ所。期間は浙江省沖が28日~8月1日、広東省近海が29日~8月2日としている。

30、31日には浙江省に近い上海で、米中の閣僚級による貿易協議を予定している。トランプ米政権は中国に揺さぶりをかけるように、安全保障を巡り積極的に台湾を支持する姿勢をみせている。中国軍の軍事演習はこれを意識した可能性がある。

トランプ政権は台湾に総額22億ドル(約2400億円)の武器売却を承認した。中国の習近平(シー・ジンピン)指導部は24日に公表した国防白書で「米国の台湾への武器売却に強く反対する」との立場を改めて打ち出した。台湾統一に向けて「武力行使も放棄しない」と強調しており、蔡政権に圧力を強めている。

台湾の国防部は29日、中国軍の演習について「台湾の2300万人の同胞の反感を招き、両岸(中台)の平和発展の妨げになる。地域の安全と安定を著しく破壊する」と批判する声明を出した。

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