薬剤2種同時測定の医療用カメラ 群馬大など開発

2019/7/29 18:24
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群馬大学などの研究チームは複数のガンマ線を同時に識別して測定できる医療用カメラを開発した。臨床試験で被験者に投与した2種類の放射線薬剤を、1台のカメラで同時に測定することに成功した。カメラが実用化されれば患者の被曝(ひばく)量の軽減や検査時間の短縮につながるほか、新たな診断薬の開発が期待される。

群馬大と量子科学技術研究開発機構、東京大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究チームが発表した。JAXAが宇宙観測用に開発した技術を応用し、1台で幅広いエネルギー範囲のガンマ線を識別できる「医療用コンプトンカメラ」を開発した。

従来、がんの診断や臓器の機能検査では、陽電子放射断層撮影装置(PET)や単一光子放射断層撮影装置(SPECT)と呼ばれる装置が用いられていた。それぞれ測定できるガンマ線のエネルギー範囲に制約があり、両方の装置を用意して別々に検査する必要があった。

コンプトンカメラを活用すれば、PETとSPECTに用いる薬剤を同時に測定でき、診断技術の発展が期待できるという。

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