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巨人・坂本勇、長距離砲の才能開花 3冠も射程

セ・リーグ首位を走る巨人の攻守の要、坂本勇人(30)が今季、本塁打を量産している。既に昨季の18本を大幅に上回るリーグトップの29本を放っており、残り50試合あまりで自身の1シーズン最多31本をどれだけ更新できるかに注目が集まる。(記録は29日現在)

直近8試合は本塁打が止まっているものの、7月19日にマークした29号は、今季の取り組みを象徴する一発といえるものだった。

マツダスタジアムでの広島戦の八回、左腕レグナルトから放ったソロ。外角高め146キロの速球を引き付け、軽く打ち上げただけのように見えた一打が、右翼スタンドの最前列まで届いた。

巨人・坂本勇はここまで昨季を大幅に上回る29本塁打。首位のチームを引っ張っている=共同

インコースのさばき方が絶妙で、内角打ちの名手と呼ばれる好打者に対して、相手バッテリーの攻め方はどうしても外角中心となる。今季はその外角球を計ったように打ち上げ、右方向への大飛球にするスイングが光っている。

ここまでの29本塁打のうち、中堅より右への本塁打は8本。キャリアハイの31本塁打をマークした2010年は、中堅より右への一撃は1本しかなかった。それが昨季は18本中5本、17年は15本中4本と、3割弱が右方向の本塁打に変わってきた。引っ張り中心だった打撃スタイルに、大きな変化が表れていることがうかがえる。

ここ数年、打球を強く、遠くに飛ばすことを意識して練習に取り組んできた。試合前のティー打撃では角度をつけた打球を右方向に打つことを徹底し、ロングティー打撃では、バックスピンの利いた滞空時間の長いフライをスタンドまでポンポンと打ち込んでいる。

「軸足である右足を強く意識している。軸足にしっかりと体重が残っている分、最後の一押しができている」と坂本勇。自らに言い聞かせるように「僕はホームランバッターじゃない」と強調しつつ、長距離砲としての本格的な才能開花に手応えも得ている様子だ。

FAで新加入の丸が刺激に

今季、1学年下の丸佳浩(30)がフリーエージェント(FA)で広島から新加入したことも、キャプテン坂本勇に大きな刺激を与えているようだ。ともに中軸を担う丸は、伝統球団の重圧に押しつぶされることもなく、ここまで打率3割7厘、17本塁打と好調。試合前の練習では打撃ケージの脇で、スイングやフォロースルーの身ぶりを交えながら2人で熱心に話し込む姿が見られる。

首位のチームを成績で引っ張る坂本勇について、原辰徳監督は「丸という同世代がライバルにいることも、相乗的にいいんじゃないか」と見ている。

打点69も村上宗隆(ヤクルト)と並ぶリーグトップ、打率3割1分もリーグ4位と、プロ13年目で初の三冠王も狙える位置につける。昨季は持病の腰痛で途中離脱をしただけに、ペナントレース終盤に向け、疲労回復のためのケアが鍵を握る。遊撃手という負担の大きいポジションを務めながら、30代を迎えたチームリーダーがどこまで成績を伸ばせるか、楽しみだ。

(常広文太)

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