中国、米国産農産物の輸入拡大 貿易協議控え大豆など

2019/7/28 21:20 (2019/7/29 9:54更新)
保存
共有
印刷
その他

中国企業が米企業から大豆などを仕入れる契約を結んだという=ロイター

中国企業が米企業から大豆などを仕入れる契約を結んだという=ロイター

【広州=川上尚志】30日に中国・上海で始まる米中貿易協議を控え、中国が米国産農産物の輸入に動き始めた。中国国営新華社は28日、米国産の大豆数百万トンが船便で中国へ向かっていると報じた。米国は中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に事実上の禁輸措置などの制裁を科しており、農産物購入の見返りに制裁緩和の実現を迫る狙いがあるようだ。 新華社によると、中国企業が米企業から大豆のほか綿花や豚肉を仕入れる契約を結び、中国が課している追加関税の免除を当局に申請したという。中国は2018年7月に米国産大豆に25%の追加関税を課した。それまで年約3000万トンだった米国産の輸入は18年にほぼ半減し、米国の農家に打撃となっていた。

トランプ米大統領は6月の米中首脳会談後の記者会見で「中国はとてつもない量の農産物を買う」と発言したが、その後も中国の輸入は目立って増えていなかった。

中国は米国が求める金融市場の外資への開放についても、証券や保険の外資出資規制の撤廃前倒しなどを決めた。中国人民銀行(中央銀行)は20日、11項目からなる金融市場の新たな開放策を発表した。外資の格付け会社が格付けできる債券の対象を広げるほか、外資金融機関が債券の引受主幹事になることを認めたりする。

米中の貿易協議は30~31日に上海で開く予定で、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表や中国の劉鶴副首相が参加する見通し。閣僚級の協議は一度決裂し、5月10日に米ワシントンで開いて以降は途絶えていた。協議では知的財産の侵害や技術移転強要など幅広いテーマが議題となる。中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米国の制裁緩和も話し合われそうだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]