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英ロンドン証取、情報会社3兆円で買収交渉

【ロンドン=篠崎健太】英ロンドン証券取引所(LSE)グループは27日、情報会社リフィニティブ・ホールディングスの買収を交渉しているとする声明を公表した。買収価格は負債込みで270億ドル(約2兆9000億円)規模を見込む。伝統的な株式売買が頭打ちとなるなか、データ提供など情報サービス分野で多角化を加速する。市場インフラ企業として収益源を多様化する。

英ロンドン証取は情報サービス部門が既に最大の稼ぎ頭=ロイター

リフィニティブは情報会社トムソン・ロイターの金融・リスク部門が分離した会社だ。2018年10月に米投資会社ブラックストーン・グループに株式55%が売却され、残る45%をトムソン・ロイターが保有する。

LSEは株式を対価としたリフィニティブの買収協議を詰めている。新株を発行し、買収完了後はLSE株の37%(議決権は3割未満)をリフィニティブの既存株主が持つことになる。デビッド・シュワイマー最高経営責任者(CEO)らLSEの主要な経営陣は代わらない方向だ。

リフィニティブは1日平均で約44兆円を処理する外国為替の電子取引基盤も持つ。金融情報端末「アイコン」などを手がけ、約190カ国の4万を超す企業や機関に市場や企業財務、M&A(合併・買収)といった情報サービスも提供している。18年12月期の売上高は62億8700万ドル(約6850億円)だった。

LSEは成長戦略として、株価指数などの情報ビジネスに力を入れてきた。14年には米運用サービス大手フランク・ラッセル(現FTSEラッセル)を買収し、17年には米シティグループから債券の分析・指数事業を取得した。情報サービス部門は既に売上高の4割強を占める最大の稼ぎ頭で、リフィニティブが加わればさらに強固となる。

LSEはかつて独ドイツ取引所との経営統合を模索したが、17年に欧州連合(EU)の欧州委員会から承認を得られず、白紙になった経緯がある。18年にCEOに就いたシュワイマー氏は米ゴールドマン・サックスの元幹部で、移籍する直前まで投資銀行部門で取引所分野のグローバル責任者を務めていた。

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