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パットに努力はいらない ストックトンの教え(上)

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2019/8/4 5:30
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 デイブ・ストックトンは並外れたパット力を持ってメジャー5勝を挙げた名手。指導者としても、フィル・ミケルソンらのパット力を向上させ、マスターズ優勝などをもたらした。そんなストックトンの教えは、目から鱗(うろこ)が落ちるほど明快で単純なもの。我々、アマチュアにも大いに役立つ素晴らしいものだ。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.43」から)

ストックトンの教え その1
「自分の名前を書くようにパットしてみる。そう、無意識にパットを行うんです」

デイブ・ストックトンは飛距離が出るほうではなく、さほど正確にも打てないプレーヤーだった。しかし、アプローチは抜群、特にパッティングは素晴らしかった。1972年は950ホール以上も連続で3パットをしなかったほど。

パットで優勝をもぎとり、全米プロを2度も制している。シニアになってもパット力は衰えず米シニアオープンなど3度のメジャー優勝を成し遂げ、今なお多くのゴルファーが彼のパットを見るだけでもいいと近づいてくるほどだ。そんな若手の一人、ショーン・オヘアがストックトンの練習パットを見てたまげた。

「信じられないほどリラックスしている。そして、いとも簡単にパットを沈めてしまえる」

実は、この言葉にストックトンのパット上手の秘訣が隠されているのだ。

ストックトンは言う。

「リラックスできているということは、無意識にパッティングがやれているということです。自分の名前をすらすら書けるようにね」

ストックトンはパットを習いに来た人に、まずは自分の名前を紙に書かせる。そして、次に書いた名前の字をまねて書いてみてと言うのだ。

「1度目は何も考えずに書くからすらすら書ける。でも、2度目はまねをしなくてはと意識するからうまく書けない。自分の名前なのにです。そして、多くのゴルファーは2度目の名前を書くようにパッティングしている。だからうまく打てないのです。つまり、パットをするときには何も意識しない。最初に自分の名前を書いたようにパッティングすればよいわけです」

つまり、パッティングするときに、あれやこれや考えない。うまく打とうとか、カップに入れようとか、誰かのストロークをまねしようとか、ヘッドをどこまでどう引こうなんて考えるから難しくなるというわけだ。

「テクニックやメカニズムは考えない。自分がやりやすいように、自分の感性に従って自然に打つことです。動物的な人間の本能のまま打てばいいんです。素晴らしい転がりを得られ、カップに入れることができるのです」

ストックトンの教え その2
「ボールからカップまでどのように転がるか、傾斜や距離を感じてラインをイメージします」

「人間が本来持つ動物的な感性に従ってパットを行う」

ストックトンはそう言うが、実際はどのようにパットすればよいのだろう。

「まずはボールからカップまでどのようにボールが転がるかをイメージします。グリーンの傾斜を感じたり、距離の遠近を感じたりして、ボールが転がっていくラインをイメージするわけです」

ラインをイメージするのは、最初はわかりにくいかもしれないが、感性を研ぎ澄ませ、経験を積めば自然とわかってくるものだ。

「ゴルフなどやったこともない子供にパットをやらせてみると、最初からかなりうまく打つものです。感性が鋭いので、何球かパットするうちにちゃんとカップに沈めたりする。それもゲーム感覚で面白がってやるからか、ストロークはスムーズ、ボールの転がりもよい。だからナイスパットになるんです」

つまり、そうした子供のような無邪気なパットを我々大人もやるべきだというわけである。

「手の動きやパターヘッドの動きなどはまったく考えない。ただボールからカップまでのイメージしたラインだけを思い浮かべて、ボールがそのライン上を転がるように打てばいいだけです。そうすればかなりの確率でカップインできると思いますし、仮に外れてもOKに寄せられます」

そのために肝心なことがあるとストックトン。

「ラインを読んでイメージできたら、そのラインから決して視線をそらさずにボールに近寄ることです。そしてタッチの感性が自分の中にあるうちにボールを転がすように打つわけです。打つ前に素振りはしない。ボールの後ろで転がりをイメージするとき、タッチをつかむために利き手を振ることはやりますが、実際にパターで素振りをすることはしない。そんなことをしたら、せっかくイメージしたラインが消滅してしまいます」

ボールからカップまでのラインをイメージしたら、そのイメージが消えないうちに打ってしまうことなのだ。

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