職場を子供が駆け回る ワノミライカ、連れて出勤OK
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関西タイムライン
2019/7/29 7:00
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SNS駆使 在宅も柔軟に

サプリメントの開発・研究・販売を手がけるワノミライカ(和歌山市)では子連れ出勤が可能だ。職場にはカーペットが敷かれており、会社というより保育所の中のような開放的な雰囲気。社員が働く机の周りを子供が走り回って遊んでおり、社員も特に気にする様子はなく仕事に集中している。細川達矢社長が創業時、自身に子供がいたことで自然に始まった制度だ。

ワノミライカの職場にはカーペットが敷かれ、子供が走り回って遊んでいる(和歌山市)

ワノミライカの職場にはカーペットが敷かれ、子供が走り回って遊んでいる(和歌山市)

サイトのデザインなどを担当する阿部るり子さん(39)は2017年に入社した当初、1歳半の子供を連れての時短勤務を選んだ。「私が電話するときは隣の社員に子供の相手をしてもらっていた」と笑う。現在は子供を認定こども園に預けて午後4時まで働く。

「昨日は子供と一緒に会社で8時間勤務したが、今日は子供の具合が悪いので1日自宅で働く」というように、当日になって働き方を決めることもできる。週5日間出勤から年2~3回しか全同僚と顔を合わさない完全在宅勤務まで多彩な勤務形態を選べる。

それを可能にしているのが、SNS(交流サイト)やクラウドサービスの活用だ。同社でも重要な決定は実際に顔を合わせて話し合う。しかし細かい連絡はLINEやクラウドのメールサービスなどを使って済ませることが多い。例えば在宅勤務では「仕事入ります」「終わります」などと書き込み周知する。出勤予定を急に在宅勤務に切り替えるときも、LINEで連絡すればいい。

顧客対応は「問い合わせの電話が来ているのに担当者が出社していない」ということがありうる。そこで同社は全社員が同じメールボックスを見るようにした。これまでの顧客とのやりとりを全員が確認でき、誰でも対応が可能だ。

細川社長はもともと老舗梅干し店の5代目。梅から抽出した成分などを使ったサプリメント開発を手がける同社を13年に立ち上げた。時短や在宅勤務の導入について「社員が成果を出すことができる制度を突き詰めるとこうなった」と振り返る。

「何時から何時まで会社にいないといけないということはない。『働く』という概念を変えたい」と細川社長。今は選択している社員はいないが、記事を執筆する1カ月4時間の仕事なども用意されている。今後も多様な働き方を追求していく方針だ。(細川博史)

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