ソフトバンク、「フジロック」でVR・5G試験

2019/7/26 16:25
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ソフトバンクは26日、音楽イベントで次世代通信規格「5G」を使用した試験サービスを始めた。新潟県の苗場スキー場で開催中の「フジロックフェスティバル」内に5Gの基地局を設置。5G回線を使ってライブ映像を仮想現実(VR)ヘッドセットに配信した。混雑状況などがリアルタイムに分かるアプリも提供。次世代通信の新たな楽しみ方を体験できるようにした。

フジロックのライブ映像をVRで楽しむ参加者(26日午後、新潟県)

「六本木の人、手挙げて!」。VRのヘッドセットを装着し、コントローラーを持った手を挙げながら参加者の北村太一さん(30)は叫んだ。フジロックの会場に設けたソフトバンクのブースでは、5G回線を使ったVRの映像配信サービスを体験しようと多くの人が並んだ。

VRヘッドセットを装着すると、仮想空間のライブ会場が映し出される。参加者はアバター(分身)となって表示され、他の参加者のアバターも見ることができる。正面のスクリーンにフジロックのライブの映像がリアルタイムで映る。コントローラーを持った手を振ると、アバターが同じ動きをする。

東京・六本木のイベント会場ともつなぎ、フジロック会場の参加者と六本木の参加者が遠隔地に居ながら一緒にライブ映像を楽しむことができる。

ソフトバンクのモバイルネットワーク本部5G戦略課の堀川学課長は「山間部で人が多い環境で実験するのは初めて」と語る。会場内に5Gの基地局を3カ所設置。端末はシャープとソニーモバイルコミュニケーションズの5G端末を使った。

VR以外にも、会場内に設置したカメラの映像をリアルタイムに参加者のアプリに配信するサービスも実施。フジロックに参加できなかった人向けには、会場を3DCG(コンピューターグラフィックス)で再現し、歩き回れるアプリを提供している。このアプリ内ではカメラで画像解析を行い、人数に応じてアプリ内のCGの人数を変えている。

「人がこれだけ多いと、LTE(4G)回線では複数の映像のアップロードやVR用の動画のダウンロードなどはできない」と堀川課長は説明する。将来、フジロックのような音楽フェスでも5Gの大容量回線が必要になるとみている。(桜井芳野)

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