米航空大手の4~6月、4社増益 ボーイング事故補う

2019/7/26 11:40
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【ニューヨーク=高橋そら】米航空大手4社が25日までに発表した2019年4~6月期決算は、純利益がいずれも前年同期に比べて増えた。2度の墜落事故を起こしたボーイングの新型機「737MAX」の運航停止措置が航空各社の欠便につながり収益を下押ししたが、旅客需要の増加で補った。燃料費の下落も業績を支えた。

サウスウエスト航空は、運航停止となったボーイングの737MAXを34機保有している=ロイター

今回は3月に米連邦航空局(FAA)が737MAXの運航停止を決めてから初の四半期決算となった。世界の航空会社で最多となる34機の737MAXを保有するサウスウエスト航空の4~6月期の純利益は、1%増の7億4100万ドル(約800億円)だった。737MAXの欠便が収益を圧迫したが、旅客需要の伸びや金融収支の改善で増益を確保した。

最大手のアメリカン航空も純利益が19%増の6億6200万ドルとなった。737MAXの欠航が同期間の税引き前利益をおよそ1億7500万ドル押し下げたが、国内外の旅客収入の伸びで補った。運航実績の指標である「有効座席マイル当たり総収入(TRASM)」は3.5%増だった。

コストの大部分を占める燃料費の下落も追い風となった。ユナイテッド航空の燃料費は1ガロンあたりの調達コストが4%下落し、純利益は54%増の10億5200万ドルだった。737MAXを所有していないデルタ航空も純利益は39%増の14億4300万ドルで、増収増益だった。国内線を中心にビジネスクラスなど高価格帯の需要が伸びた。

もっとも、FAAによる737MAXの運航再開のめどは立っておらず、20年以降にずれ込む可能性がある。停止措置が長引けば、航空各社は欠航によるコスト増の吸収が難しくなる公算が大きい。

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