草津宿本陣に新選組忘れ物 土方歳三ら、きせる入れ

2019/7/26 10:18
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江戸時代に宿場町として栄えた滋賀県草津市の草津宿本陣に、幕末の1865年に新選組が宿泊した際に置き忘れたきせる入れが残されていることが分かった。新選組は江戸で隊士を募集し、新しい隊士を引き連れ京都に戻る途中で、土方歳三ら幹部4人を含む計32人が宿泊していた。身分の高い人が泊まる「壱番間」にあったことから、土方本人のものだった可能性もあるという。

新選組幹部のものとみられるきせる入れ(滋賀県草津市)

市立草津宿街道交流館が26日までに発表した。市が昨年6月からの資料調査で、本陣の土蔵内にあったたんすに保管されているのを発見した。

紙札が付けられており「新選組様 五月九日御泊 壱番間ニ御失念物」と記されていた。これまで、本陣の大福帳の記録で「新選組 土方歳三様 斎藤一様 伊藤(東)甲子太郎様 藤堂平助様」ら計32人が利用し、新選組は1人当たり250文を払うとともに、ろうそくを本陣側に心付けとして渡していたことが分かっていたが、今回、宿泊も確認された。

調査した渡辺和敏愛知大名誉教授(近世交通史)は「江戸時代の忘れ物がこのような形で残されている例はほとんどないのではないか。本陣が利用客を大切にしていたことが分かる」と話している。

新選組は1864年に、京都・池田屋にいた尊皇攘夷派の志士らを襲撃して幕府などから評価され、勢力を拡大。翌年に土方らが江戸で隊士を募集したことが分かっていた。

その他にも本陣利用者が忘れた携帯用の筆記用具「矢立」や、脚半など計18点が見つかり、8月1~18日に草津宿街道交流館で展示される。〔共同〕

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