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アップル、インテルのスマホ半導体買収を発表

【シリコンバレー=佐藤浩実】米アップルは25日、米インテルのスマートフォン向け通信半導体事業を買い取ることで同社と合意したと発表した。買収額は10億ドル(約1100億円)。スマホ分野での高速通信規格「5G」への対応を断念したインテルから、知的財産や人材を取り込み、スマホの中核技術である通信半導体の自社開発に弾みをつける。

アップルは通信半導体の開発を続ける=ロイター

アップルが買収するのは「モデムチップ」と呼ぶ通信半導体事業。2200人のインテルの従業員が移籍する。知的財産や、研究開発のための設備も買い取る。

アップルが持つ無線関連の特許は、インテルの知的財産を合わせ約1万7000件になる。買収は2019年10~12月期に完了する見込み。

アップルでハードウエアを担当するジョニー・スロウジ上級副社長は「優秀なエンジニアが加わり、革新的な知的財産を大量に買い取ることで、(競合との)さらなる差異化を進められるだろう」と述べた。

アップルは米通信半導体大手クアルコムへの依存を避けるため、16年から「iPhone」にインテル製のモデムチップを採用してきた。ただ、インテルはアップル以外の有力な顧客を獲得できずモデムチップ事業の収益は低迷していた。

アップルは今年4月、17年から続けてきたスマホの特許を巡るクアルコムとの知的財産紛争で全面和解し、20年をめどに発売するiPhone向けに5G対応の通信半導体の供給を受けることで合意した。インテルから事業を買い取ることで将来の内製化に近づくほか、クアルコムとの調達交渉も有利に進められるようになるとみられる。

インテルのボブ・スワン最高経営責任者(CEO)は声明で「アップルは才能あるチームに適切な環境を用意し、(モデムチップに関わる)重要な資産を生かしてくれると確信している」と述べた。同社はパソコンや自動運転車などスマホ以外の分野で通信半導体の開発を続ける。5Gではスマホ以外のデータセンター向けサーバーやネットワークに力を入れる。

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